- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
03-5803-2500
対象:家計・ライフプラン
こんにちは!
さて、2014年度の国の税収ですが、
1月時点の見積もりより大幅な上振れが期待できそうです。
年初は51兆7千億円を見込んでいましたが、2兆円強税収が増え、
54兆円前後になる見通しとのこと。
54兆円台に達すれば、1993年の水準です。
税収が伸びた最大の要因は、企業業績の好転です。
上場企業の今年3月期の連結決算では、
2割以上の企業の経常利益が過去最高を記録しました。
結果、法人税は1兆円以上の上振れとなりそうです。
それに伴い、個人の所得も増加し、
所得税も9000億円以上の増加が見込まれています。
また、消費税の増税分もあり、最終集計では、
2兆円強の税収増となる公算が大とのことです。
さて、ここまでは、非常に良い話なのですが、
実は手放しに喜んでばかりもいられません
というのも、日本の国家予算は、
93年とは比べ物にならないくらい肥大化しているからです。
1993年当時の国の予算は、72兆円強でした。
しかしながら、2014年においては95兆円を超え、
過去最高の予算額となっています。
従って、経済成長により税収が伸びることは、
素晴らしいことではありますが、2兆円強の税収増では、
到底この大型予算の穴埋めには足りないのが現状なのです。
事実、2020年の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化
を目指している日本ですが、
目標である実質2%以上の経済成長が達成できたとしても、
9.4兆円の赤字を埋められないという
厳しい現実(未来)が突きつけられています。
それだけ「赤字をなくす」、「借金を減らす」というのは、
大変なことだということです。
国の見通しは、正直どうなるか全くわかりませんが、
まずは、個人で「毎月の収支が厳しい人」、
「資産より負債が多い人」は、今のうちに、
しっかりと“家計の見直し”に取り組んでおきましょう。
残念ですが、個人は国のように「借金」し続けて、
生活していくことはできませんので。
では、今週末も世界が平和で穏やかな日々となりますように!
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
世界中の優良ファンドを用い、貴方だけの運用プランを提供します
信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
「お金の基本」のコラム
「2023年の家計の金融資産」(2024/04/11 14:04)
「2023年の日本の経常収支」(2024/03/07 14:03)
「長期低迷する日本経済」(2023/12/21 15:12)
「日本の基礎的財政収支(PB)」(2023/10/19 12:10)
「日本の家計の金融資産」(2023/10/12 17:10)
このコラムに類似したコラム
「日本の基礎的財政収支(PB)」 荒川 雄一 - 投資アドバイザー(2023/10/19 12:03)
2024年2月の家計収支を確認しよう 大間 武 - ファイナンシャルプランナー(2024/03/22 17:17)
2023年11月の家計収支を確認しよう 大間 武 - ファイナンシャルプランナー(2023/12/15 11:54)
ガソリン価格が前月から横ばいに|9月の税収は1.6%減少 吉野 裕一 - ファイナンシャルプランナー(2023/11/02 07:00)
2023年10月の家計収支を確認しよう 大間 武 - ファイナンシャルプランナー(2023/11/01 22:41)