
- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
ご無沙汰しております。
最近体調などを崩して、なかなかコラムが更新できておりませんでした。
さて今回も稲盛和夫さんの言葉のレビューをしてみたいと思います。
今回は、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」についてです。
これは「生き方」をはじめとする、稲盛さんのさまざまな書籍で出てくる言葉です。
必ずしも能力で決まるわけではない
みなさん仕事の結果つまり成果というとこんな風に考えませんか?
「結果・成果=能力の有無」
営業成績が出ないとき、自分の思う通りに周りが動いてくれないとき、その他物事がうまく進まないときなど…
とにかくそれを自分に「能力がないからだ」と思い込んではいないでしょうか?
ここで「能力」と何かを少し考えてみましょう。
後ほど引用させていただく稲盛さんの言葉の中にもありますが、「知能、体力、スキルなど」のその人に備わった力のことを言います。
それでは本当に「能力」だけのせいにできる問題なのでしょうか?
そもそも私は同じ人間である以上、人間の間の「能力」にさほど違いはないと思います。
例えば、人の2倍、3倍くらいの事務処理能力がある人がいたとしても、1人で100人分の事務処理計算処理ができる人間はいるでしょうか?
コンピュータ対ヒトであればいざ知らず、ヒト対ヒトではそこまでの違いが出ることは殆ど無いことだと思います。
例えば、100m人生最速のタイムは9秒台ですが、私が走ったとしてもその倍くらいのタイムで走れます。
まあこれは説得力がない話かもしれませんが、走りひとつとっても人生最速と平凡な35歳では倍くらいしかタイムが変わらないわけです。
これは何が言いたいかというと、能力を上げるための努力は否定しませんが、能力で着く差はせいぜい2倍とか3倍でしかないわけです。
それではなぜ人生において、仕事において、何十倍も何百倍も結果・成果を出す人と出さない人の差が生まれるのでしょうか?
それの秘密が表題の方程式に隠されていると思います。
考え方×熱意×能力
ここからは稲盛さんの言葉を引用させていただきます。
『人生・仕事の結果は、考え方×熱意×能力という一つの方程式で表すことができます。
「能力」とは、知能や運動神経、あるいは健康などがこれにあたり、両親あるいは天から与えられたものです。
つまり能力があっても、その人熱意の度合いや考え方の正しさによって、まったくの差が付いてきてしまうわけです。
そして能力とは違い、熱意や考え方は定量的に測りにくいことだと思います。
それではなぜ測れないのでしょうか?
これは私の考えなのですが、情熱や考え方といったものは、能力とは違って個人によって大きく差が出ることなので、逆説的に言うと測れないものなんだと思ってます。
たとえで言うと、ミジンコはこの世界の大きさを認知することはできないと思います。
人間は宇宙の広さを正確に知ることはできていないと思います。
というくらい違いが出ることが「考え方」や「熱意」だと思います。
だからここを磨くことで、結果や成果に大きく差が出るのだと思います。
ちなみにここを磨くことは一人で磨くこともできますが、他の人と切磋琢磨したり、影響しあいながら磨くのがよいのではと考えています。
私はそのお手伝いが少しでもできれば幸せです。
そんな示唆をいただいた非常に貴重な言葉でした。
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