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ウロボロス 2 人には「表の仮面を被った顔」と、「裏の影の顔」がある

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恋愛心理 自己受容
ドラマ「ウロボロス」を題材に、人の表の顔、裏の顔みたいな話を綴っています。

心理学者のユング博士は、人のパーソナリティを、神話やおとぎ話に出てくる典型的な登場人物になぞらえて、いくつかの「元型」と呼ばれるパターンに分類し、イメージしやすく表現しました。

その中にまず、「ペルソナ(仮面)」という元型があります。

この仮面は、外界に向かって表現される自分、本来の自分の姿そのままではないけど世間と関わるためにそれにふさわしいスタイルや役割を持つために選び取った仮面を意味しています。

今の世間的な表の自分の姿だけが、本当の自分だと思って生きている方の方が多いのではないかと思いますが、そうとは限らないという話です。

ゲームが基で、アニメや映画にもなった「ペルソナ」シリーズをご覧になった方なら、そのストーリーからピンと来られる方も多いのではないでしょうか?

ペルソナに対して、人が普段は見せない裏の顔を「シャドー(影)」と呼ぶ元型があります。

ユングはこの影を意識の上では
「自分がなりたくないと思うもの」
「苦手なものや生き方」

と定義しています。
あるいは
「本当はそんな風に生きたかったのに、そう生きられていない影の部分」
なわけです。


わかりやすい例を挙げて見ましょう。

最近バラエティー番組でご活躍の三船美香さん。そのお父様は、若い方はご存じないかも知れませんが、「七人の侍」など黒澤明監督の映画を始め、007などにも出演された世界的な俳優さんの三船敏郎さんです。

三船敏郎さんは、野生的な豪放磊落なキャラクターで人気でしたが、実はそのキャラとはギャップがある大変繊細で神経質な一面を持っており、書斎や机の上は常にきちんと整理されており、ちりひとつ落ちていなかったと言います。

ペルソナでは「男らしい、細かい事にはこだわらない豪放さ」の仮面を被り、
実際のシャドーの部分では「神経質なほど几帳面で、繊細」な面を持ち合わせておられたのです。

仕事場でのキャラと、プライベートでのキャラにギャップがある方は、身近にもおられるかもしれません。
仕事場では几帳面で厳しく、部下にも口うるさい上司が、プライベートではだらしなく、部屋が散らかり放題なんてことも良くお聞きします。

特に女性の管理職の様な、男性の上に立つ立場の方の場合、
「なめられてはいけない」
「男女平等」
というお気持ちが強く、本当の自分以上に武装して仕事をしておられる方も多く、それが板についてしまって、プライベートでも人に甘えるようなことが出来なくなってしまうこともあるようです。

ペルソナでは「規則や成果を重視する真面目」な仮面を被り、
シャドーでは「面倒くさい事はやりたくない、自由でいたい」事を求めていると言えるでしょう。


自分の意識の上では、物事の価値観が、「良い事か」「悪い事か」の一面的に陥りやすいため、悪い事と決め付けている行動をすることは避けようとするのが一般的です。

でも悪い事と思うことでも、心の奥から、それをしたいと言う願望がなくなってしまったわけではありません。
ですから、意識ではそんな願望がないかのようにわざと逆の行いを強調して行おうとする反論という形を取ったり、
他者に対して投影されることが多いようです。



反動のお話しで、例えば、学校の先生など、「聖職」と呼ばれるような職業の方や、「銀行家」のような「真面目で誠実」さが求められる職業の方がおられます。

「子供の見本」となる先生は、常に模範的な考えを示し、行動する事を世間全般から求められてしまいます。
その姿勢は、学校内だけには留まらず、家庭でもプライベートでもなかなか崩してしまうわけには行きません。
「聖職者なのに」「先生なんだから」と周囲には思われるので、自分のしたい事をしたいようには振る舞えなくなってしまいます。

表向きの仮面が強固であればあるほど、シャドーである「ハメをはずしたい」という願望も、深い所で強くなってしまう事になります。


居酒屋の方などに聞くと、宴会の際、お客さんで一番性質が悪いのは「学校の先生」と「銀行さん」だと言います。

仲間同士で飲みに行くと、安心して普段の仮面を脱ぎ棄て、大いにハチャメチャをして従業員にはやたら横柄になり、バカ騒ぎをするそうです。

カウンセラーからすれば、時々は仮面を外し、ガス抜きし、自由になる事の方が精神衛生上は望ましい事なのですが、一般的にはそのギャップが激しすぎると「学校の先生は、裏では人格者なんかではない」みたいに短絡的に思われてしまうかも知れません。
それだけ公の仮面を被っていなければならない、大変な職業なのでしょう。


お酒の力と言うのはすごいもので、人の自制心を麻痺させてしまいます。普段堅物な人でも、想像も出来ないくらい人が変わってしまう事もありますし、酒の力を借りて「普段は言いたくても言えない様な事を、口にしてしまう事もあります。つまり、容易にその人のシャドーを引き出してしまう事もあるのですね。対人恐怖で、授業にも出られなかった学生さんが、大学へ行く前に少しお酒を飲むようにしたら、気持ちが大らかになって、授業に出るのも楽になったと言うこともありました。


よく教師や警察官が「盗撮」や「痴漢行為」などで問題を起こしてしまう事件があります。

元々問題がある人材が、教師や警察官になってしまっていると言う事もあるのでしょうが、そうした
「いつも仮面を被っていなければならない」
「自分を律して、正しい事をしていなければならない」
ストレスが強くて、その反動でそうした行為に及んでしまうと言う事も少なからずあるのではないかと思います。
一方的に「善の立場から」断罪出来るものでもないように感じます。



また、何に対しても「自信満々」のように振る舞う人がいます。
「絶対自分が正しい」と信じているかのように、自分の意見を通そうとしたりします。
あまり自信が無い人からすると、うらやましい位に感じます。
しかしその様な人の中には、心の底ではすごく「自分に自信が持てていなかったりする」ので、反動で「自信満々」に振る舞っている方がおられます。

本当に自分に自信がある方なら、自分に非があった場合は素直に謝ります。
人の意見の方も、それが正しいかどうか確かめようと、人の話もよく聞きますし、有効であると判断したら、素直にその意見を認めるものです。
ところが、「自信満々に見せかけているだけ」の人は、自分の非は認めませんから、人にも謝りませんし、人の話も聞こうとしませんし、自分の意見を曲げようとはしません。

ですから、そのような人がいたら、「自信満々でうらやましい」などととは思わずに「あぁこの人、本当は自信が無いんだな」と思われた方が良いでしょう。
ペルソナでは「正しい意見を主張するリーダー」のような仮面を被っているものの、
シャドーでは「人から非難されるのを極端に恐れる小心者」なのです。

このように、周りの人達から求められてもいないような仮面を被り、その役割を貫こうとしている人は、ある意味、人の役に立つようにその仮面を被っているつもりなのに、上手く機能していないわけですから、大変摩擦が生じ、生き辛くなってしまうことでしょう。
海外ドラマ「アンダーザドーム」に出てくる町の支配者ビックジムも、このような人物かも知れません。



他者に対して投影されるという事では、ちょっとした心理テストがあります。人に「あなたが一番なりたくない職業はなんですか?」と聞いた時、相手の答えの中に、その人のシャドーが現れるかも知れません。

普段は腰が低く、威張ったりしない人が、「一番、政治家にはなりたくない」なんて答えたら、ひょっとすると本人の自覚なく「権力を握って人を支配したい」なんて願望が潜んでいるのかも知れません。

本当は「権力を握って人を支配したい」と、無意識的な願望があるのに、「権力を握って人を支配する」という事が、「悪い事」として親などから教えられて育ったら、実際に「権力を握って人を支配している人」に対して、人並み以上の敵対心を持つ心理が働きます。

わかりやすく言えば、無意識的に「俺だって本当は、そんな風に振る舞いたいのに、我慢しているんだぞ。なのに、お前は平気でやりたい様にやりやがって!許せねぇ!」という心理です。

しかし、それはあくまで無意識のものなので、意識的には「人は皆平等であるべき。政治家だからと言って職権を乱用するのは、正しい行いでは無い」と言う様な「正論」として考えています。

自分で自分の秘められた願望、シャドーが自覚出来ていないのですね。

他人に対して、過度に憤りを感じることがあったら、自分のシャドーを省みる良い機会となるかも知れません。

マツコ・デラックスさんは女子アナの田中みな実さんを、公然とよくバッシングしています。

「ぶりっ子」「本当はしたたか」「計算高いくせに、天然ぶっている」などがその理由のようです。

マツコさんに限らず、「男性にぶりっ子」する女子を、女性は過度に攻撃する傾向がありますが、そこにもシャドーが絡んでいるような事もあるかも知れません。

さらに続く。


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