最近、自動車保険、地震保険と値上げが続きますね。今回は住宅総合保険(火災保険)10年超の契約が9月までで廃止になります。35年などの長期割引になる契約ができなくなるために実質の値上げになります。また、都道府県により違ってきますが建物の構造により保険料が値上げの見通しです。背景としては、自然災害による保険金の支払いの増加、冬季の凍結や老朽化などで水道管に生じた事故による水漏れ損害の保険金の支払いの増加があります。現在ご加入中の火災保険の保険期間が残り短い方は、長期の契約に変えるかを検討をしてみましょう。
【保険期間35年の割引イメージ】
1年契約の年間保険料が3万円とした場合に25年間で保険料支払総額75万円になります。35年の保険期間を一括で支払うと保険料75万円で加入できるぐらいの割引率が9月までで終わるということです。
参考純率水準の改定例(損害保険料率算出機構HPより)
住宅総合保険の参考純率を平均3.5%引き上げ
保険金額が建物2000万円、家財1000万円の場合の建物構造ごとの改定率例
都道府県 | M構造 | T構造 | H構造 |
埼玉県 | +12.0% | +1.3% | ▲6.0% |
千葉県 | +20.4% | +13.7% | +7.1% |
東京都 | +12.0% | ▲0.2% | ▲4.5% |
神奈川県 | +20.4% | +12.0% | +3.8% |
M構造:鉄筋コンクリート造等の共同住宅
T構造:鉄骨造等の耐火構造などの建物
H構造:木造住宅等のM,T構造以外の建物
(注)上記は参考純率の改定率であり、実際の契約にあたっての保険料の改定率とは異なります。
※参考純率とは
損害保険の保険料率は、事故が発生した場合に保険会社が支払う保険金にあてられる部分(純保険料率)と、保険会社が保険事業を営むために必要な経費などにあてられる部分(付加保険料率)からなっています。参考純率はこの純保険料率を算出したものです。
このコラムの執筆専門家
- 辻畑 憲男
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 株式会社FPソリューション
住宅と保険。自らの経験を活かしたライフプランをご提案します
「豊かに楽しく暮らす」をテーマに、夢、ライフプランを考えながら、お金のみならず人生全般の応援をしていきたいと考えています。一生に一度の人生です。常に楽しく暮らして行きたいものですね。そんなことを考えながら皆様とお付き合いしていきます。
「火災保険」に関するまとめ
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皆さんは火災保険の10年を超える長期契約が、2015年10月から廃止になるのをご存知ですか?実質的な値上げとなってしまうため、家計などいろんな場面での影響が考えられます。 しかし一方で、契約している火災保険を見直すチャンスでもあるのではないでしょうか。 そこでこのページでは、長期契約廃止による影響に関してはもちろんのこと、火災保険に関する基本情報や意外と知らない適用条件など、専門家による様々な解説を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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