(主契約は「無選択終身保険」、特約はなし)
保障ニーズ : 死亡|医療|介護|老後|その他
無選択型終身保険は、終身保険の一種です。健康状態にかかわらず誰でも加入でき、何歳で亡くなっても、一時金で死亡保険金が支払われる保険です。医師の診査だけでなく、告知(健康・職業)も不要です。「無選択型保険」の保険種類には終身保険、医療保険、個人年金保険があります。
健康状態にかかわらず、契約できることがポイントですが、大きな注意点が2点あります。
1つ目は、保険料が通常の終身保険、限定告知型終身保険に比べて割高になります。
2つ目は、契約から一定期間内(2年など)での病気死亡については、既払保険料相当額となっており、わずかな保険金額しか出ません。 災害死亡については、契約から一定期間(2年など)の制約はなく、また病気死亡に比べて4倍などの保険金額を設定している保険会社もあります。
プランには、「保険料建て」と「保険金建て」があります。「保険料建て」は、月2,000円など保険料に応じて保険金額が決まります。「保険金建て」は、通常の終身保険と同様で、保険金200万円など保険金に応じて保険料が決まります。
払込期間の設定は、一生涯払い続ける「終身払い」が多いため、長生きすると、総払込保険料より死亡保険金が少なくなることもあります。
通常の終身保険に加入できなかったという方も、簡単な告知で加入できる「限定告知型終身保険」もあります。無選択型終身保険より保険料は割安なので、まずは「限定告知型終身保険」を検討するようにしましょう。
この保険が向いているタイプ
どうしてもお葬式代などを保険金で用意したいタイプ
生命保険は受取人固有の財産ですので、渡したい人にお金を渡すことができます。通常の終身保険、限定告知型終身保険にも加入できない場合で、残された家族に保険金をどうしても用意したいという方にはおすすめです。
ただ、契約してから一定期間内の病気による死亡保険金は、既払保険料相当額です。
無選択=保険会社にとって大きなリスク=保険料が割高になるということですね。
(2005.10.16公開 2015.2.9更新)
このコラムに類似したコラム
限定告知型終身保険 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/02/12 07:00)
予定利率を引き下げるということ 森 久美子 - ファイナンシャルプランナー(2010/07/20 17:48)
受け取るお金は同じでも、保険の種類で違う保険料 森 久美子 - ファイナンシャルプランナー(2010/07/13 12:00)
死亡保険の基本形 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/04/20 07:00)
限定告知型医療保険 田中 香津奈 - CFP・社会保険労務士(2015/03/09 07:00)