経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(5) - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

本森 幸次
株式会社シンカナビ 
大阪府
ファイナンシャルプランナー

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対象:人材育成

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経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(5)

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経営者および経営幹部向け 経営・財務・会計

成長している会社の社長でも「会計は苦手、数字は嫌い」という人は多いですね。しかし会社のお金について理解しなければ経営はできません。ではどんな数字を見ればいいのか。

まずB/Sですが、ここではずばり「会社の安全性」を見ます。

他人に返さなければならないお金(負債)を減らし、自由に使えるお金(純資産)を増やすことが安全性を高めることに繋がります。

目安として、純資産比率(純資産÷総資産)が15~20%、流動比率(流動資産÷流動負債)が120%以上、当座比率(当座資産÷流動負債)が90%以上、手元流動性(すぐにお金になる資産など÷月商)が1ヶ月~1.7ヶ月と言われています。もちろん業種や業態によって違いますし、会社の戦略によっても違ってきます。

次にP/Lですが、これは「会社の収益性」を見ます。

大事な視点は、儲かるためにどのくらいの費用を使っているかです。会社は資本を元手に事業を運用します。その運用結果は投資収益率で考えます。

大事な指標として売上高利益率と総資産利益率があります。売上高利益率は同業他社に比べてどうかという視点。総資産利益率は5%以上が目安です。

そして3つ目の財務諸表としてC/S(または資金繰り表)ですが、ここでは「会社の将来性」を見ます。

短期的な会社の成長は、どのくらいのお金があるかにかかってきます。そのお金を見るのがC/Sですね。

本業でどれだけのキャッシュを得たか、未来への投資にどれだけ使ったか、財務の健全性はどうか、などを見ていきます。

利益とキャッシュは違う!経営幹部ならこの視点は必ず持っておきましょう。

黒字倒産をしないために、売上債権や在庫を回転の眼で見る必要があります。自由に使えるキャッシュが無ければ経営は成り立ちません。

経営幹部なら押さえておきたい社長の視点(1)~(5)はいかがだったでしょうか。ご参考になれば幸いです。


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