HERO 2 自分の弁護をしてあげていますか? - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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HERO 2 自分の弁護をしてあげていますか?

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恋愛心理 自己受容

ドラマ「HERO]を題材に、何かもめごとや悩み事等が起きた場合に、自分の頭の中で考えることを、裁判になぞらえて話をしています。


前回、人の精神を構成する「超自我」「自我」「イド」の説明をしました。

今回も、「しよっぱい味噌汁事件」の話でまた例えてみましょう。




彼氏に作った味噌汁が、彼の口には合わなくて「しょっぱい」と言われたとします。

「私は、彼のために良かれと思って味噌汁を作り、出した」
「にも関わらず彼は美味しくないと、私を非難した。これは人を傷つけた罪で有罪だと思います」

超自我が検事の役で彼を訴えます。


すると自我が、
「あなたが傷付いたのは残念な事で、同情しますが、あなたの作った味噌汁は、本当に塩が多すぎておいしくなかったのではありませんか?」
と弁護人として発言します。


すると超自我(検事)は
「確かに、自分で飲んでみても辛すぎるところはあったかも知れない。自分にも反省点はあるかも知れない」
と少し譲歩するかも知れません。


そして裁判官でもある自我が
「彼にもあなたに対して思いやりの無い発言をした罪はあるかも知れないが、あなたにも実際塩を入れすぎると言う過失があったようだから、『今度は美味しく作るけど、そんな言い方しなくても良いんじゃない?』と反論する位に留めておきなさい 」
と判決を言い渡したりします。



もしくは検事役の超自我が、人に厳しい考え方をする人だったとしたら
「とにかく、せっかく味噌汁を作ってくれた相手に文句を言うなんて、人として許されるものではない!それが塩辛いかどうかは何の関係も無い!彼には罪を認めてもらって、罰を与えるべきだ! 」
と訴えるかも知れません。



この時、裁判官であり弁護士でもある自我の働きが弱いと
「いや、彼にとっては塩辛かったのだから、彼にも言い分はある」
と弁護せず、

裁判官が
「判決!有罪!罰として一発ぶん殴ってよろしい!」
乱暴な判決を下してしまったりするわけです。



この場合、ほとんど弁護人がいない裁判が開かれ、判決が下されてしまうのですから、これは裁判としては問題が生じる事になります。

残念な事に、この手の弁護士無しの裁判だけで判断し行動し、
感情を相手にぶつけてしまわれる方は多いものです。







さて、今度は訴えられるのが自分自身であった場合はどうなるでしょうか?


やはりわかりやすく説明するために「味噌汁事件」について例えてみましょう。

今度は、検事である超自我が自分を訴えます。

「こんな不味い味噌汁を人に作って出すなんて、罪深い行いだ!罰を受けろ!」と。


弁護人である自我が
「いや、彼女もまだ料理の経験が少なく、そんな中で、彼に喜んでもらおうと、一生懸命作ったのだから、情状酌量の余地はあるのではないか?」
と弁護します。


そして裁判官である自我が
「今度また美味しい味噌汁を作れば良いではないか?よって今回の事は無罪とする」
なんて判決を下す事になります。


ところが、ここで、やはり弁護士が活躍しないことがあります。

検事である超自我が、やはり偏って自分にとって厳しい場合です。

しかも誰も弁護してくれなかったらどうなってしまうでしょうか?

「味噌汁くらい最初から美味しく作れて当たり前ではないか!?全部あなたが悪い。あなたには男性と付き合う資格が無い。よってあなたは好きな男性を不幸にすることになるから、即刻別れなさい」
なんて判決が出てしまう事にもなりかねません。



そうした方は、大変「生き辛い」人生を歩まねばならないことになってしまいます。


こうした場合、現実の心療場面では、カウンセラーが味方になって、弁護士の役を引き受ける事があります。

カウンセラーが実際に
「あなただけが悪いわけではない」
「それは誰であっても、仕方ない事だったのではないですか?」

とクライアントを弁護し、守ることによって、
段々自分で自分を弁護し、自分の身を守る方法
を覚えていただくのですね。


きっと、今までの人生の中でも、誰も弁護をしてくれる方がいなくて、
弁護する方法を知らなかったり、
自分を弁護する事を「言い訳」とか「卑怯なこと」とか「言い逃れ」としか思っておられなかったために、
自分を弁護することさえ「罪悪である」と思い込まれておられる方もおいでです。

ぜひとも自分の中の弁護士を、召喚なされるよう心がけてみていただきたいものです。

続く



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2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。

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