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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月17日更新

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「スイスの国民投票 “金”買わず!」

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こんにちは!

さて、先日スイスで、世界から注目される国民投票がありました。

スイスでは、直接選挙を重視するため、年4回国民投票を実施しています。

今回の目玉は、スイスの中央銀行が、資産の20%を「金」で保有することを義務付けるというものでした。

スイスは、もともと10年前には18%程度の保有比率でしたが、スイスフランの高騰を食い止めるため、ユーロ買いを実行したため、外貨準備が膨らみ、「金」の保有割合が低下したという経緯があり、現在は7.5%程度の比率となっていました。

 

さて、結果はどうだったかというと、

投票者の77%の反対票で否決されました。

もし、この投票が可決されていると、5年間で20%に引き上げる必要があり、確保した「金」の売却が禁止されることから、自国通貨の防衛を流動的に行うことが難しくなると懸念されていました。

固唾をのんで見守っていた市場ですが、今回の否決を受けて、「金」並びにスイスフランは下落傾向に動いたようです。

 

ちなみに、外貨準備に占める「金」の保有比率が高い国はどこかご存知ですか?

1位はアメリカで71.6%、2位ドイツ67.0%、3位イタリア65.9%と続いています。

そして、我が国日本はというと、765.2トンの保有がありますが、外貨準備に占める割合はわずか“2.4%”となっています。

 

金本位制が終わって久しいですが、いまだに「有事の金」であり、金融危機などにより通貨価値が低下したときには、「金」の資産としての価値は再評価されます。

ただ、日本の終わりの見えない量的緩和、財政悪化の状況をみていると、「金」の保有量を少し増やしたくらいでは、「円」の信認を引き上げることは出来そうもありませんが。

 

個人レベルにおいては、「金」保有は、“円安対策”、そして“分散投資”の一環として、考えてもよいかもしれませんね。

 

それでは、今週末も元気に頑張りましょう!

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