アオイホノオ 6 他人と関わる事=自由を束縛される事? - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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アオイホノオ 6 他人と関わる事=自由を束縛される事?

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恋愛心理 自己受容

80年代、マンガやアニメの奇才たちが集まる大阪芸術大学を舞台に繰り広げられる半分実話の青春コメディ「アオイホノオ」を題材に書いています。

主人公の焔くんは、漫画家になりたい!と目標は定まっているのに、肝心の描きたい物が定まっておらず、それを探して迷走します。


そして焔君の恋愛事情もかなり迷走しています。

2人の女の子の間で、気持ちが揺れています。

焔君の先輩と付き合っているけど、いつも焔君の味方になって応援してくれる女子先輩「とんこさん」
焔君に恋愛感情は無いようですが、焔君は片思いをしています。



あまり漫画の事は詳しくないけど、焔君のそばに、いつも寄り添うように現れる同期生の「ヒロミちゃん」
どうやら焔君の事が好きなようです。



80年代だからなのか、女子も、のほほんとしていています。

どうも妄想癖のある焔君は、とんこさんには恋人もいることはわかっているのですが、本当は自分に恋愛感情を持ってくれているのだと思っているフシがあります。

焔君は、ヒロミちゃんのことも「可愛らしい」し好意は持っているのですが、とんこさんのことが脳裏から離れず、部屋で漫画のストーリーを考えていたりする時に、ヒロミちゃんが押しかけてきて、一緒に食事をしたり、まったりとビデオでアニメなど観ていて、「非常に良い雰囲気」になるのですが、「ここでヒロミちゃんと付き合う事になったら、とんこさんを裏切ってしまうことになる」ように思って、悶々と葛藤してしまいます。

観ているこっちとしては「とんこさんは彼氏がいるんだから、なぜヒロミちゃんと付き合わん!じれったい!」とイライラしてしまいます。


そして最終回近く、焔君の漫画が集英社の編集者に認められ、東京進出なるか?と言う時に、とんこさんから、恋人の先輩と別れたことを告げられ、、、、。



恋愛に関するご相談で結構多いご相談が、

「Aさんと言う人を好きになって片思いしていたが、Bさんから告白されて、そのBさんと付き合ってしまって良いのだろうか?」

という、この焔くんに似た悩みを持たれる方がいらっしゃいます。

大抵、倫理的にそれが許されるものなんだろうか?ということのようです。

もちろんこの場合、ご本人がBさんのことを、あまり好きではないのであればもっと話は単純で、お断りすれば済むのでしょうが、

「全く恋愛対象として意識していなかったので、好きかどうかも考えた事がなかった」

「告白されてから意識してみると、なかなかBさんも魅力的に感じるようになった」という状況で、

「付き合うか、断るか?」

と葛藤が生まれるのですね。




その葛藤には色々な思いが含まれています。


ずっとAさんが好きだったのに、途中でBさんに乗り換えるようで、それはずるい行為なのではないか?

告白されたくらいで、付き合いたい相手を変えてしまうのは、意志薄弱なのではないか?

片思いだったAさんを裏切ることになるのではないか?

さほど好きと思っていなかったBさんなのに、付き合うのはBさんに申し訳ないのではないのか?

などなど。


平気で二股三股かけて付き合ってしまう方も多いのに、なんと真面目で誠実なことでしょう!

もちろん「誰も傷付くわけでもないし、責められるような事ではないのだから、付き合いたいと思っておられたら、Bさんとお付き合いしてごらんなさい」とお答えします。

それをきっかけにお付き合いが始まれば幸いです。





さてこうした誠実で正直なお気持ちの持ち主の方々のお考えの延長上に、
結婚を考えた時に「どうするか?」
という問題が起こってくることがあるようです。

それは
「結婚する時って、誓わされるじゃないですか?病める時も健やかなる時も・・・一生添い遂げる事を誓いますって。
私は、そんな事、一生守れる自信が無いから、誓えない。だから結婚できない」


真剣に思われる方もおられるのです。



ある男性も、そのような考えから、結婚する事は考えずに、友達以上、恋人未満の女性と複数お付き合いをしておりました。
もう誠実なんだか、不誠実なんだかわかりません。



それが正直なお気持ちであることはわかります。
けして詭弁で言っている訳ではないのですね。

でもどこかで「責任を負いたくない」というお気持ちも強いように感じます。

また「世の中、建前というか、とても普通は出来ないような事でも、それをやるのが当たり前」のような事柄が多いのも事実だったりして、そうした事を強いられてきた「理不尽さに対する怒り」のようなものもあるようです。

例えば、親から「一度こうと決めた事は、最後までやり抜け! 」
なんて良く言われますよね。

一度決めたからと言って、本当にやり抜ける人なんて、どれだけいるものなんでしょうね。

なんとなくピアノが弾けたら素敵だなと気まぐれで思ったとして、親に習いたいと言うと
「ちゃんと最後まで続けられるんだろうね!入会金高いんだから! 」
なんて、シーンが「ちびまる子ちゃん」でも良く出てきます。


親や周りの人も励ます程度の気持ちで、そうやって脅かすのは良くあることだと思いますが、中には本当に「途中で嫌になっても、無理やり続けさせられる場合」もあるようです。


話が恋愛から脱線してしまいますが、良くお聞きするのが、例えば親が子供に「サッカー」をやらせたいと思い、子供も最初は憧れでやりたいと思ってサッカー部に入ったものの、運動神経の兼ね合いや、モチベーションが続かず、途中で止めたいと思っても、最後まで(例えば中学を卒業するまで、とか)辞めさせてもらえなくて、毎日コーチに怒鳴られ、きつい練習をこなして、それが嫌で嫌で青春時代は真っ暗だったなんて事です。


「きつくて何度辞めようと思ったかわからないけど、今は続けていて良かった」
と思えれば、もちろん良いのでしょうが、それはあくまで結果であって、先行きのことはわからないものですし、誰もがそう肯定的に思えるわけではありません。難しいところです。

勉強にしたって、やりたくて、楽しくて勉強している人なんて、ほんの一握りでしょう。
しかも、一生懸命勉強したからって、「良い事がある・幸せになれる保障」なんて無いんです。
でも「やらないといけない」と言われて、仕方なくやらざるを得ないし、やらなかったら人生のスタートラインにさえ付けないような世の中になっている。
モチベーションをどう保てば良いのかわからなくなってもおかしくありません。


そうした辛い経験が背景にあると、何事も、下手に自分から「やりたい」「やります」なんて事を言ってしまうと、後々責任を追及されるから、なるべく自分からは積極的にしないようにと言う気持ちが強くなってしまいます。

そしてそれは
「仕事に対する姿勢」や「恋愛に対する姿勢」
など、生き方全般に影響を及ぼしてしまう事でしょう。

何事も「義務」の様にしか受け取れなくなってしまうのですね。

これ以上責任を負いたくない!
負担を強いられたくない!
余計なことで、人と関わりたくない!
できるだけ自由でいたい!


と。

簡単に言ってしまうと、親や周囲の人に
「ああしろ」とか「こうしていなければダメ!」
と言われすぎて
他人と関わる事=自由を束縛される事
というイメージが根強くしみついてしまっている方がおられるようです。
私もそう言う所がありましたし。

そんな中、「まだ結婚しないのか?!」なんて言われた日には、「ほっといてくれ!」と叫びたくなってしまうかも知れませんね。

確かに、特に恋愛関係などは、お互いに束縛し合ってしまう要素が大きいですし、妥協や強調が求められてしまいます。


実際、面倒くさいものですよ、、、。
正直言うと、、、。

本当にお互いを理解し合えるようになるまでは。


周りの方がいくら言葉で、「もっと気軽に考えてもいいと思うよ」と言っても、
本人も頭では「そうだよね」とわかっていたとしても、
半ば「トラウマ」と言っても良いほどの辛さを学習してしまっていると、なかなか観念を変えていくことは難しいものです。




そうした場合、経験からしても、ある程度カウンセリングを継続していかなければならないケースが多いように思います。



何事も

「やるも、やらないも、途中でやめるも、自分次第で決めて良いのだ」

「人に合わせて、自分が犠牲になるのではなく、お互いが支え合う事ができる」

と思える人は、それだけで幸せなことなのだとつくづく思うことがあるものです。

今はそう思えない方には、少しでもそう思えるようになっていただきたいものです。

そして実際、円満な人間関係・恋愛関係を続けておられる方は、無理なくお互いを尊重し合っておられるものです。

そんな人間関係・恋愛関係を築いて頂きたいと切に思いつつ、カウンセリングをしております。





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2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。

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