贈物を贈るとき、
その、セレクト理由には「相手への気遣いレベル」が見えます。
先日、こんな素敵なプレゼントを頂きました。
「日本一かるた」 です。
富士山のかたちをした、このかるたは、日本全国47都道府県が誇る「日本一」のものを
いろは歌のひらがな47文字にあわせて詠んであります。
工芸品、民芸品、工業製品など
かるたを見て、日本には、世界に誇れるものが沢山、あることを感じます。
上の写真は、私の故郷でもある、山口県。
私にピッタリ。と想いセレクトしてくれたそうです。
まさに、私はこのプレゼントに大喜びでした。
人に贈り物をするときは、
相手のことを想ってセレクトしますよね?
実は、これも「おもてなし」なのです。
~*~*~*~
贈物を贈るときの日本人の御挨拶で知られている、 『つまらないものですが・・・』 という言葉。
この言葉を例に、
贈物の魅力は贈主の魅力に比例する。という事を説明したいと思います。
『つまらないものですが…』には、
” 自分なりに誠意をもって選んだ素晴らしい品であっても、あなたの前ではつまらないものに思えるかもしれない…。
あなたにふさわしいほど素晴らしいとは思えない ”
という、謙遜と敬意の心を表しています。日本の精神文化を表わしていることばです。
現在は、その表面的な言葉『つまらないもの』だけで、判断されてしまっていますが、
自分を一歩下げて、相手への敬意を表しつつも もらった方がお返し等で気を揉まなくて済むように…。
そんな気持ちを一言で表しています。
贈物をセレクトする時、
相手のことを思いながらセレクトし、気持ちを伝える。ことができるひとは
魅力的ですよね。
時代とともに見えるものや、形、言葉は変わっても、その中にある 真の【心】は、何も変わらない。
きっと、それが真のマナーであり、日本人が誇る、おもてなしの心なのだと思います。
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