- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
分析を実施してどのような分析結果が得られたのかを詳細にコメントしていき
ます。
復習の意味で、
【弊社での顧客管理分析導入前の状態】
当然、アンケートや名刺交換などによる顧客情報の取得は実施しておらず、
マーケティング的な視点からの店舗分析ができていない状態であった。
お客様が
どのエリアから来ていて
どういった顧客層が多くて
誰と来店することが多く
どういったきっかけで来店しているのか
新規顧客が多いのか既存顧客が多いのか
などの情報に関しては、感覚値でしか把握していなかった。
立地に関しては、最寄の駅から歩いて10分前後のところにあり、やや繁華街
からは離れている状態。実施している販促は、ぐるなびへの掲載と店舗で
作成した簡単なチラシを配布している程度。
店前には、簡易的な看板などが立てられている状態であった。
【顧客管理分析の結果】
1.年代別での顧客分析では、30代の顧客層が最も多く、次いで40代、50代、
20代の順で顧客獲得ができている。
2.男女比率で言うと男性顧客が68%、女性顧客が32%となっており、男性
顧客のほうが多くなっている。(ホールスタッフに女性が多いことも起因
しているかもしれない)
3.職業別の顧客分析では、70%を超える人たちが会社員となっており、会社
関係で来店されているお客様が多い。
4.エリア別の分析では、店舗のある駅周辺に住んでいる人が約50%、それ
以外は、非常に広い範囲での集客ができている。
5.来店のきっかけに関しては、ぐるなびなどのサイト、紹介、常連などが多く
なっているが、最も多かったのが常連。サイトに関しては充分に活用されて
いない。
6.料理に対する満足度合いは最高評価をつけているお客様は24%となっている。
7.接客・サービスに対する満足度合いでは、最高評価をつけているお客様が
36%となっている。
8.お客様からの自由コメント欄の記載では、接客・サービスに対するコメント
が目立っており、早急な改善が必要である。
おおよそに関しては、以上のような結果が得られました。実際に、店長や
スタッフがなんとなく気づいていたことが数値化されたことにより、具体的
に「何をどうする」が明確になりますので、しっかりとしたお店の改善
行動が見えてくるようになります。
次回は、この分析結果から、どのような販促展開を実施していったのかを
記載していきたいと思います。