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中舎 重之
建築家

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松島 康生
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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富士の話

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      富士の話

    フジサンと呼ばれていますが、富士の字が使われたのは、 

  平安時代です。ですから比較的に新しい名前であると言えます。

 その前の奈良時代には、不二、不尽(永遠)、不死 と書かれています。  

 平安時代での「竹取物語」には、カグヤ姫が月に帰るにあたり、 

  時の ”みかど”に不老不死の秘薬を差し上げたとあります。 

  ”みかど”は、カグヤ姫が居ない此の世では不老不死の薬は、 

  必要としないと言われました。そして、兵士に命じて此の国で 

  一番高い山のフジの山頂にて、此の薬を焼かせました。 

  それ以来、フジの山は永遠に煙りを出し続けているとのお話です。
  
    ですが、鎌倉時代の「十六夜日記」には、 

  ”ふじの山をみれば、けぶりもたたず─── ”  と書かれております。                   

   これは、フジの山の噴煙が、お休みしている事を告げています。

  フジの山が有史以来、噴火の活動と休止の期間を交互に持っています。 

  古文書で明らかな事は、噴火の活動期と休止期の間隔が平均すると、 

  300年で交替するようです。
 

   前回の噴火が、1707年の宝永の大噴火です。 

  現在が2014年ですので、今日までは307年間のお休みでした。 

  富士山のお休みの期間300年が、まさに終わりになろうとしてます。  

  今は目覚めの時を待っているのです。
 

   富士山がお休みになる300年前には、地震が連続して起きました。 

  最初は相模湾、次が駿河湾、そして南海沖、最後に東京湾の地震です。  

  ですから富士山が目覚めるには、最低でも三つの地震が必要になります。
 

  一つ目は、相模湾の神奈川県西部地震(小田原)、二つ目は駿河湾の 

  東海地震、三つ目は東京湾北部地震(荒川河口)です。

 

 一つ目は1853年小田原地震と1923年関東大震災です。

 関東大震災より91年経過しています。

 二つ目は1854年東海地震、三つ目は1855年安政江戸地震です。

  後の二つは、既に160を経過しております。

 三つの地震が順番にいつ起きても、不思議ではない状況です。

    ですから、地震と富士山の大噴火は、すでに秒読みに入っております。

 皆様が体験できる近未来のお話でした。
 

                                     2014年9月  中舎重之

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