- 吉野 充巨
- オフィスマイエフ・ピー 代表
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:投資相談
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
- 大山 充
- (シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
今回は、個別株の動きを、ベンチマークであるSP500と比較しています。
期間は2013年9月30日から2014年7月31日です
下図は、ウォーレン・バフェット氏が保有するバークシャー・ハサウェイ社(紫色)とSP500(ブルー)、TOPIX(黄色)を比べたものです。
TOPIXの騰落率は、ご承知の通り年初に急落後5月まで低迷、6月に入り漸く、上昇致しました。一方SP500は昨年から本年7月まで、1月に下落はしたものの、順調に上昇を続けています。ところでバフェット氏は、過去からベンチマークとしてのSP500を超えることを目標としてまいりましたが、昨年度はSP500に届かなかったことが話題となりました。
本年に入っても、やはりSP500に届かない時期が多いのが現状です。2年続きのということは無いと考えますが、動向をみると若干懸念があります。
次は、中国での期限切れ牛肉問題に揺れるマクドナルド(ブルー)と、役員への賞与問題が取りざたされ、それを了承したバフェット氏の評判を下げた、コカ・コーラ(紫)とベンチマークとしてのSP500(黄色)の動きです。いずれもBH社が株式を保有しています。
マクドナルドは9月30日以来横ばいで、漸く4月から上昇しましたが、事件発覚から値を下げて7月31日には、9月30日の価格を再度割ってしまいました。
Coca-Colaは年初に急落、4月下旬から上昇を開始しましたが、7月には下げています。
SP500のパフォーマンスには届いていません。
次は米国を代表する金融株の二社です。一つは、バフェット氏の評価が高い、ウェルス・ファーゴ(黄色)と昨年までは世界最強と言われていたJPモルガンチェース(紫色)とSP500を比較したものです。本年2月までは、両行ともにSP500と同レベルの動きでしたが、その後はウェルスファーゴが大きく上昇トレンドに入り、7月31日にはSP500とは10ポイント上になっています。一方のJPモルガンチェースは、4月からSP500を下回る状態が続いています。
下図は、エネルギー関連から、シェブロン(ブルー)とバッフエット氏のBH社も保有している、コノコフィリップス(紫色)です。ベンチマークはSP500(黄色)です
両社ともに2月から反転・上昇を続けていますが、勢いはコノコ・フィリップスにあり、現時点では、SP500を挟んで上と下に離れています。
次は、旧タイプのIT銘柄で、マイクロソフト(ブルー)とインテル(紫色)です。ベンチマークはSP500(黄色)です。両社ともに5月まではSP500を若干超えるパフォーマンスでしたが、インテルが急伸して現時点では9月30日に対して50%近い上昇です。マイクロソフトも30%上昇しています。
このように、米国の個別銘柄はSP500をベンチマークとして比較することで、成果がクリアーになります。
もし、個別銘柄をポートフォリオに入れるのであれば、その前にSP500に連動するETFをコアとして、採用したのちに組み入れを検討されるようお勧めします。
文責
FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FP+投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
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