
第1章:なぜPDCAがうまくまわらないのか・・・・PDCAの問題点と改善策
⑤スタッフが取り組みたくなる「PDCAシステム」にしてしまおう
「PDCAを実行するひとは誰でしょうか?」
「売上苦戦店舗復活プロジェクト」の対象20店舗の店長を集めた研修が始まり、M部長は、「PDCA」を廻すこと、それには「計画」が大切なこと、そして、「PDCAが廻らない原因」について話してきました。
そのM部長が次に質問したのが冒頭の言葉でした。
「誰がPDCAを実行するのか?」この言葉に、N店長が応えました。
「店長です。店長がしないと何も動きません。先ほどのお話では、PDCAの邪魔をするひとが、その邪魔をしなくなったら、今度は、店長自身が、キチンと計画を立てて実行して行かないといけないと思うんです。」
N店長の発言に、ニコッと笑いながらM部長は答えました。
「そのとおりです。店長が、動かなくてはPDCAは動かないし、廻りもしません。しかし、店長だけではだめなのです。N店長は、やる気満々でこの1年店長業を邁進してきました。しかし、そのがんばりだけでは上手く行かなかった。・・・でしたよね?」
M部長の言葉に、N店長は、寂しそうな表情で答えました。
「そうなんです。店長に昇格して張り切って、毎日毎日頑張ってきたのに、スタッフ達は全然乗ってきません。気がつけばひとり減りふたり減り・・・スタッフにも頑張ってもらおうと必死で話をしてきたんですが・・・」
PDCAを廻し始めるのは、もちろん店長の大きな仕事です。しかし、廻し続けるのは「スタッフ」達の「PDCAに取り組む意欲」を高めて行かないと、PDCAは、ただの作業になってしまいます。ただの作業で大きな成果が出ればラッキーですが、まあ、そんなことはあり得ません。彼らがただの作業をしているだけで、「お客様に、またこの店に来たい」と思えるようにはならないのです。
PDCAの最前線にいるのはスタッフ
やる気のないスタッフ、目的を理解していないスタッフ、作業だけを黙々とするスタッフ、こう言うスタッフに、いくらPDCAで決めた計画を実行させても、効果も成果も出やしません。PDCAを廻して、成果を上げるには、スタッフが「意味、意義、目的、使命」を持って、「目標」を達成するために、戦術を実行しなくてはなりません。
では、それはどうすれば出来るのでしょうか?
実は、それもPDCAの中で行っていきます。スタッフが、「意味、意義、目的、使命」に共感し、意欲的にPDCAに取り組むための仕掛けもまた、PDCAの中で行っていくのです。詳しくは、第3章以降でお話ししますね。
少しだけヒントを言えば、「面白く」「楽しく」「気持ちよく」出来れば良いのです。あなたの店のスタッフが若い世代ならばなおさらその傾向が強いのです。それは、「ゲーム」と「SNS」です。今の世代に欠かせないこの二つのツールをPDCAの中で活用していくのです。おっと、これは、このくらいにしておきましょう。先ほども言いましたが、これは第3章以降でPDCAを具体的に廻していくプロセスの中で詳しくお話しいたします。
明日からは、PDCAが目指す、「4つの成果」についてお話しを進めてまいります。
では、また明日。
※「売上を上げるPDCA」についてのセミナー、研修、コンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして人気ブログランキングへ
■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!
■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ
■松下雅憲が紹介されたページはこちら