家を建てたい! から始まる家づくりガイド #11 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

葛原 千春
クロノグラム アーキテクトスタジオ 代表
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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家を建てたい! から始まる家づくりガイド #11

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注文住宅 家を建てたい! から始まる家づくりガイド

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第11回目は

第3章 『住まいの基本性能』

(3)基礎の基礎

基礎:建物全体の荷重を地面に伝える構造物。ですので、当然ながら頑丈に造る必要があるわけですが、昭和40年前後までは無筋コンクリートや、もっと古いと固い石を敷き詰めただけの基礎が用いられておりました。その後数々の震災などを踏まえ、法整備や構造設計の考えが改善され、最近では「ベタ基礎」の方式が住宅に多く用いられるようになりました。


この方式は地面に接する階の床部分全体に鉄筋を張り巡らし、壁の直下には地中に鉄筋の梁を設け、床部分全体にコンクリートを打つ構造です。モノコックで頑丈な基礎になり、不同沈下や部分的な破損の防止と、地中からの湿気止めという役目も兼ね備えています。

ベタ基礎が一般化する前は「布基礎」というのが一般的でした。ベタ基礎に比べると頑丈さがやや劣っている代わりに、コスト的には少し有利です。強固な地盤であれば採用しても良い場合があります。

最下階の床全体がコンクリートになるため、断熱性を考慮する必要が出て来ます。冬季で考えますと、コンクリートは冷たさを保持する性質があるため、基礎自体に冷たさを伝えない様に「基礎外断熱」にしたり、基礎上の室内床に冷たさを伝えない様に床下断熱をしっかりと設計する必要があります。現在は様々な工法や材料がありますので、特徴やコストを踏まえて採用しましょう。

次回は、第12回 「 (4)突然来る地震に備えて・・・耐震・制震・免震 」 です。

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