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思い切ってハワイ親子留学行ってみたら…フィナーレは応援団と共に(最終章2)
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1カ月半滞在した「ハワイのお部屋」の引き渡し時間が迫り、現地コーディネーターさんからの連絡と共に部屋を後にしました。
かなり増えてしまった大荷物を子連れ、女手一つでロビーまでおろすのは難儀な仕事です。 その状況を予測してハワイ親子留学のお友達がわざわざ手伝いに来てくれました。
一期一会を大切にしよう。これからも連絡を取り合おうね、と別れたその友人達とは一部、まだ長いお付き合いが続いています。
彼女たちとの別れを惜しみながら、コーディネーターさんの車で両親が待つ滞在先へと急ぎました。
ほんの短いドライブの間、見なれた風景を眺めながら走馬燈のように脳裏をよぎった出来事の数々。
ビーチへ出たのは良いけれど、体力電池を消耗して帰路はすっかり眠りに落ちた息子を担いで、大量の海用グッズも抱えて全身の力を使い果たして帰宅した道のりです。
自分の学校と息子のプリスクール、そして慣れない異国での生活に自分の挑戦はまだ早かったのかしら? このタイミングではなかったのかしら?と思い悩みながら夕暮れのビーチを散歩した事。 ほっと一息入れようと息子と大きなジャンバジュースをシェアして観光地、ワイキキを行きかう人々を眺めた事。
毎朝お世話になったバス停・・・・。
母一人子一人の時間が終わったのだな、と少しずつ自分の周りに張り巡らされていた緊張感が解けて行くのを感じました。
ほどなくして目的地に到着し、さっきやっと車に積みきった荷物を下ろしていると待ちわびていたようにロビーの奥から小走りに近寄ってくる両親の姿がありました。 私の傍に山積みにされた荷物に唖然としながら、出発時とは全く表情も体型も変わった息子を見て愛しそうに目を細めて言いました。
「まあ、頑張ったこと。荷物もこんなに沢山になって、久しぶりね。元気だったのかしら」
と、かわいい孫を抱き上げて笑顔で迎えてくれました。
孫から離れない両親をしり目に、大量の荷物をポーターにお願いしてひとまず部屋でゆっくりすることにしました。
私たちが過ごしたお部屋よりもずっと広くてきれいで快適なお部屋です。
プールも素敵なプールがあり、レクリエーションエリアも充実しています。
生活よりもバケーションを感じる室内に気分は盛り上がりました。
久しぶりに祖父母に会ってテンションが高い息子はというと、プリスクールの名称やお友達の名前をあれこれ言いながら、何をした、ランチは何を食べた、どこへ行ったと話しだしたら止まりません。 山のようにある思い出を少しずつ紐解くひと時。 両親も目を細めて相槌を打っていました。
そして、私はこのハワイ親子留学が始まってから初めてのフリータイムをもらいました。
滞在生活の中で買い出しへ行ったりする自由時間はありましたが、どこか心の中で緊張があり、心身ともに自分時間を楽しんだ、という事がなかったように思います。
両親が来て、安心して子どもを預けることが出来て初めて私の「真の自由時間」が持てました。
そうしていると、日本から仕事を終えて空港へ駆けつけ、そのままハワイへ飛んでくる段取りの夫からホノルル空港に到着したと連絡が入り、みんなで大喜びです。夫も早く会いたいのか、タクシーで駆けつけました。
パパを出迎えた息子の嬉しそうな顔。
母子滞在中、一度だけ
「パパに逢いたい」
と、呟いたことがありました。 パパが居るのが当たり前の毎日からいきなり私と二人になったのですから、寂しいに違いありません。
息子にしてみれば、
「パパも一緒にいたら、もっと楽しめるのに」
という思いから口をついて出た言葉でした。そんな待ち人とご対面して飛びつく息子を夫もしっかりキャッチして嬉しそうでした。
逢えなかった時間を埋め合わせるように、三世代一緒に夜のカラカウア通りを歩き、母子滞在では一度も足を向けなかったホテルのディナーへと出かけました。
せっかくハワイなのに、なぜ母子でホテルディナーへ行かなかったかと言うとそれまでは私たちの滞在(親子留学)は観光ではないし、日、一日が早く過ぎて行くので、リゾートとしてのハワイを楽しむのはお預けにしよう、と決めていたからです。
さらに、私の中では夜に幼児を連れて二人だけでホテルディナーというのはどうなのだろうか?という思いもありました。
お楽しみにしていた分だけ、美味しい食事を大切な家族とたっぷり頂き楽しみました。
息子はこのハワイ親子留学中に4歳のお誕生日を迎え、さらに彼のお誕生日はアメリカの独立記念日と同じ7月4日だった事が非常に印象に残っている様子でした。 ハワイで知り合ったお友達の厚意で誘って頂いたJuly4thの集まりのことを彼はこう説明していました。
「パパ、僕のお誕生日はみんながお祝いしてくれたよ。アメリカもお祝いしてくれたよ。お誕生日が同じだからね。」
ご縁あって訪れたこの地でお誕生日を国と一緒にお祝い出来るなんて、本当に幸せ者です。久々の夕食は楽しい話しで盛り上がり、滞在先へと戻る帰路はすっかり観光客の顔になって家族三人で手をつないで歩きました。
こうして元気でまた一つの輪になれて良かった、しみじみそう思いました。
数日の滞在の後、この三世代バケーションのメインであるマウイ島へと旅立ちました。
オアフ島とはまた赴きが異なるマウイ島。
ハワイアン航空でひとっ飛びです。
飛行機の窓から空を見上げると、どこまでも青く綿菓子のようにモクモクと湧き上がる白い雲が追いかけてきます。
カフルイに到着し、レンタカーを借りて走り出すと延々と続くグリーンがまぶしいエリアを通りぬけて大きな空と果てしない海が見える町へと向かいます。
雄大なハワイの自然に包まれているような気分でした。
お部屋はホテルの中庭からその向こうの海がまるで一つの絵画のように見える素敵な場所でした。
旅の滞在としての買い出しを済ませ、みんなでビーチへと繰り出して熱い太陽の下でゆっくり過ごす時間は至福の時間です。
ワイキキで頑張った1カ月半のハワイ親子留学の時間は1日が早く流れて行きました。
そして、たどりついた私たちの最高の応援団の夫、両親と過ごす世代を超えたバケーションはハワイ親子留学の最終章として最高のイベントになりました。
この夏、私と息子は素晴らしい体験をしました。
っして、新しい世界への扉はそこを目指し、飛び込む者に開かれ次へのステップへと導いてくれる、そう感じました。
数日のバケーションの後に日常生活へと戻った私たち。
粛々と以前と同じ時間を過ごします。
帰国した翌日、朝の通勤電車に揺られながらふと吊革につかまる黒光りした手を見て思いました。
私、ずいぶん逞しくなったな。
見た目も・・・そして、心も。
何よりも以前より大らかな気持ちで息子に接することが出来るようになりました。
それはきっと・・・
短いながらも1カ月半、母子で冒険の日々を過ごし、それを乗り越えたからだな、と感じていました。
一人車窓の向こうに見える都心のビル群を眺めながら、心の目ではハワイの青空を見つめて心新たにこの体験を大切にしていきたい、これからも何かしらの形で活かして行きたい、そう思いました。
片や息子は何一つ変わることなく、日本の園に戻り普通どおりに1日を過ごしました。息子はどう変わったのか・・・この体験がこれから私たちにどのような変化をもたらしたのかについてはまた後日、この場でお伝えして参りたいと思います。
長い間、私たちのハワイ親子留学の滞在記にお付き合いくださりありがとうございました。
リアルな滞在のすべてをこちらに書ききることは到底できませんが、これから後も学齢を重ねて体験した事、こんな事も起こる、実際はこんなですという事をお伝えしております。
ぜひ、リアルな体験をお知りになりたい方からのメッセージやお問い合わせをお待ちしております。 どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
ハワイ親子留学~Do Famly! Ke Kokua~ 櫻井 庸子
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