ハワイ親子留学、その後~成長するとは? 異文化理解~(帰国後編) - 海外留学・ホームステイ - 専門家プロファイル

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大澤 眞知子
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閲覧数順 2024年04月17日更新

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ハワイ親子留学、その後~成長するとは? 異文化理解~(帰国後編)

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この季節、六月も終わりが近付くと、自然とハワイ親子留学へ旅立つことを意識するくらい、息子が幼少のころから同じ季節にハワイを訪れる短期滞在型留学を重ねてきました。しかし、今年はお預けです。

この夏で11歳になる息子は今、沢山の関心事、そして打ち込みたいことがあります。今、彼自身がやりたいことを尊重して話しあった結果、今夏は日本でじっくりと彼の選らんだやりたいに取り組む事となりました。

いつの間にか、そんな選択が出来るようになった息子。

これからは今まで培ってきた大切な経験を元に、彼自身が自分で新しい何かを見つけられるようにサポートして行くのが私の役目だと感じています。


では、そんな彼が「ハワイ親子留学」を通じてどんな成長・変化を遂げてきたかお伝えしたいと思います。


★☆★


( 異文化理解 )


初めてのハワイ親子留学で渡航した時、息子は4歳になる直前でした。

まだママの抱っこが好きで、手を繋いだかと思ったら振り払って街中に駆け出しそうになる危なっかしい幼児でした。

もともと社交的な性格で、初対面の人へも気軽に挨拶をするキャラクターです。ハワイではそのキャラクターが幸いして子連れで歩いていると多くのローカルの方に声をかけて頂き、彼も笑顔を振りまいていました。


観光での滞在ならハワイの環境を楽しみ、思いっきり遊んで「良かったね」で楽しい思い出に包まれて帰国する・・・それが王道です。

しかしながら、慣れ親しんだ大好きなハワイでも異国で母子二人の滞在生活、息子自身も言葉に表す事は出来ない中、滞在日数を重ねていくと不安な表情も見え隠れするようになりました。


日本でも私がフルタイムで働くワーキングマザーのため保育園に通い、母子分離は出来てはいましたが、それは自分の「ホーム=日本」の話しです。

ハワイのプリスクールにお世話になるようになって、お友達が話している言葉が当然ながら「英語」で、園生活のすべてにおいて、自分は「アウェイ=外国」にいるのだ、と自覚しだしてから朝の登園バスの中で行くのを嫌がる事もしばしばありました。

(園に到着してしまえば走りだして楽しんでいましたが・・・)


このハワイのプリスクールでの体験が彼自身、自分の「ホーム」と「アウェイ」の違いを実体験から知る第一歩になりました。

 

そこにママはいません。

当然ながら日本の園も同じですが、日本にいる以上に自分から何かしらアクションを起こさないと何も起こらないし楽しくない、ということを知ったのです。


“Yes,No”をはっきり伝える。 園生活で必要な言葉を覚える。

そして一番大切なのは

「日本ではOKだけれども、アメリカ文化ではNG」という事があるのを理解しなくてはなりません。


例えば、ふざけてお友達と戦いごっこをするのも日本の園では遊びの一環として大目にみてくれるところはありました。

(幼児向けのTV番組のまねをして“ごっこ”遊びをすることはこの学齢時にはよくありました。先生方もそれらをご存知なので危険のない範囲で見守ってくれました。)


それが、河岸を変えてハワイの園では日本から来た短期の生徒が「暴れている」ようにしか見えないこともありました。

そして、何よりもその手の遊びにおいて、子ども同士は楽しんでいても、その中で相手を叩いたり目の前で手を振り回して暴力を振るおうとしたりするように見えてしまいます。


「おふざけ」が通らないのは共有している文化の違いと考え方の違いも影響しています。

それを息子にどう説明してよいか、難しいと思いましたがプリスクールの先生ともお話をして良い事、悪い事を言い聞かせてきました。


「ハワイの園ではこうなのよ、日本の園はどうかしら?」と問いかける事で文化が違う事を息子なりに理解しているように思えました。

こうした比較は1年以上の長期留学とは違って、短期留学ならではのメリットだと思います。

長く留学生活を来ると、やはり留学先の国の文化を吸収するスピードが速く、またそれが必要なので日本での生活自体を忘れてしまうこともあるように思います。(相手の国の文化を沢山吸収できることが長期留学のメリットですね)


まだこの当時の息子に、その違いをはっきり理解するのは難しかったようですが、それから学齢を重ねて同じ時期にハワイ親子留学をする事によって、「文化が違うこと」実体験から理解してきました。



園生活から離れると、公共の場に置いて人々が「目があったら笑顔を交わす」事にもまれてきました。

逆にこれは大人の方が抵抗ある方が多いのでないでしょうか。


私も毎度、到着直後はぎこちない微笑み返しも帰国する頃には自然に出来るようになる自分に毎度驚きます。その方がハワイでは居心地がよく、マナーの一つなのだと自然に身に就くのです。



アウェイ=外国=ハワイでの滞在生活が異文化理解への学びの宝庫です。

スーパーマーケットへ行けばそのお店によって買いにいらっしゃる方々も違います。

人種のるつぼであるアメリカ、特にハワイは限られたエリアに人口が集中しているので顕著にそれを見ることが出来ます。


アジア系の方が多く居住するエリアには韓国系スーパーマーケット、中華料理屋さん、それらの文化を基に生活している方に必要なサービスのお店などが軒を連ねます。

その数ブロック先にはオフィス街があり、ハワイの歴史を感じることが出来る建造物や美術館が建ち並んでこの島の中心地であることを感じます。


また一方、ワイキキから少し離れるとオーガニックにこだわった高級食材を置くスーパーマーケットがあり、そこを訪れる人々はまた他エリアの客層とは雰囲気が違います。

そんなことを目で見て肌で感じて触れてみる。

日本を離れれば様々な文化が共存して一つの社会を成している、こうした国もあるのだと言う事を実体験出来たことは大変良かったと思います。

  

世界は広いのです。

その一部だけでもハワイ親子留学の滞在で幼児の時から全感覚を使って感じられた事が息子にとって一番良かった、と感じました。


知識としては「世界は広く、多種多様の人種がいて文化がある」と事を行く行く学んでいくのでしょう。インターネットやTVなどのメディアを通じて毎日世界の様子は報道されています。

もし、そのような情報を見て興味関心が湧いた時に自分の中に少しでも異文化理解の実体験があれば、よりそれらを身近に感じる事が出来るでしょう。


幼児期に短期間異国に滞在したから、英語取得が早くなる。子どもだから吸収がよく直ぐに身に就くなんてことはまずあり得ません。


私は子どもの語学留学としてハワイ親子留学を選んだのではなく、幼児期のフィルターのない状態で吸収が著しいその感性で

「世界は広い。 自分とは違う人々が違う環境で生活している」

という基本的な事を理解して欲しい、興味を持って欲しいと望んで滞在していました。


就学前のハワイ親子留学ではプリスクールからキンダーへと進み、その中で残念ながら途中でキックアウトされてしまった経験があります。

その時はなんでそういうことになったのかを母子で語り合い、私の想いを必死に伝え、息子の気持ちを理解しようと寄り添いました。

私も園のディレクターへの手紙を夜通し考え、自分がもっと息子の園生活に対して何か出来ることがあったのではないかと深く悩みました。


思わぬ辛酸をなめることになった、この経験も今では笑い話ですが、そこから息子は「相手に対して寛容になること」について多くを学んだと思います。

もちろん、私も同じく深く心に刻みました。



★☆★


ハワイ親子留学は異文化理解への第一歩。

そして異文化に興味を持つからこそ、相手の国の言葉=英語を理解したい・・・そういう流れを作り、英語学習は息子自身が「必要で楽しい」と思えるように、その礎を気づく事が私にとって「異文化実体験を伴う生活滞在型のハワイ親子留学」だった、というわけです。


英語学習だけに入らずに「どうしてそれを学ぶのでしょう?」ということの動機づけが大切だと思います。


次回は「息子と英語」についてハワイ親子留学を通じてどのように変わってきたのかをお伝えいたします。


 

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