思い切ってハワイ親子留学行ってみたら…（毎日の終わりはビーチ_現地編）

私が好きなハワイの景色。

光眩しい空に優しい風が目覚めを誘ってくれるサンライズ。

自然の恵みのシャワーの後の「青空」という大きなキャンバスに描かれるレインボー。

そして、その1日が無事で充実した時間であったことに感謝する時間、サンセット。

特にサンセットはハワイ親子留学滞在中の私たちにとって毎日、特別な時間でした。

私も午前中に学校が終わって、そのまま部屋へ戻り、

夕食の下準備を済ませ、息子をお迎えにバスに飛び乗り、

プリスクールでアフター担当の先生に

その日の様子や日ごろの息子の行いなど、どんな感じかな？

と話しこんで再びバスでワイキキへ戻ります。

そして母子でコンドミニアムへ戻り、やっと一息つきます。

そんな毎日の中でまだ夕暮れ刻まで余裕のあるハワイのビーチへお散歩に出て、

ジュースを片手にあれこれ語り合う「お散歩タイム」がお互いの気持ちをゆったりさせる大切な時間です。

朝、小さい背中に大き目のバッグパックを背負ってバイバイしてから、ママのお迎えが楽しみな夕方。

息子はこのささやかなママとのお散歩を毎日楽しみにしていました。

コンドミニアムのフロントを出入りするたびに、必ず挨拶を交わすお兄さん。

笑顔で“Bye!”という一言も、だいぶ自然になってきました。

建物から一歩外に出ると、息子のもみじのような小さな手がぎゅっと私の手を掴みます。

異国の地で二人。

初めてだらけの毎日。

お互いの存在が、親子という繋がり以上に必要な存在なのだと実感出来るこの時間が好きです。

足元はクロックス、服装は短パンやゆったりしたワンピース。

とにかく「リラックス」するための時間。

足早にクヒオ通りを抜けて、ジュースを片手にビーチへ向かいます。

クヒオ通りはどちらかというと、生活感が漂う通り。

勤めを終えて家路を急ぐローカルの方がバス停に列を作っています。

そこからカラカウア通りに出ると空気も一変。

観光客が行き交い「お楽しみはまだこれから！」と言わんばかりに

家族連れやカップル、そこら中楽しみを求めて繰り出す人々で一杯です。

そう、これこそ私たちが良く知っているワイキキビーチ。

最初の頃のお散歩は、そんな観光客の中に自分たちが居ない事に不思議な感じがした。

いつもなら夕刻のカラカウア通りの人波の中を

ゆっくりと家族でウインドウショッピングしながらそぞろ歩き。

ちょっとおしゃれなドレスを着て、これからディナーよっていう感じで。

でも、今は違う。

「明日の予定があるから、ディナーの予約があるから」と

足早に歩くこともなく、ただその時間、

夕暮れの景色を眺めながらそこを歩くことだけが楽しみです。

たまに覗くABCストアでちょっとお腹が空いた息子に

スパム結びをねだられることもあるけれど、

そんな時のためにいつもバッグにはちょっとしたスナックを忍ばせて、

「ビーチについたら夕日を見ながら食べようね。」

と、波打ち際へと近づいていきます。

ビーチに腰をおろしてまばゆい光から、

茜色へと変化する大きな夕日をながめながら私自身、

振り返りをする毎日でした。

「私のエゴで息子を連れてきてやしないか？

本当に息子のためにはなっているのだろうか？　

日本にいる夫や家族は元気だろうか？」

などと考えていたものの、だんだんと慣れてくるに従って

「今日もありがとう。ここにこうしている事が今の私たちには一番幸せなのだ、

この時間は長い人生の中のほんのひと時。

そして、子供とのSweetな想い出作りの時間。

ここまで来るのに理解してくれたみんなに心から感謝だわ・・・」

という気持ちに変わっていきました。

滞在を通じて、ハワイのおおらかな自然は私たちに沢山の癒しをくれました。

そして、そこから感じること、学ぶことも多かった。

きっとこれからも私たちとハワイはそんな見えない空気で、

あの“Sweet”な想い出と共に繋がっていくに違いない、そう思いました。