- 松原 好克
- 日刊美容液新聞 編集長
- 岐阜県
- スキンケアカウンセラー/美容液研究家
スキンケアカウンセラーの松原です。
今日も最後までお付き合い下さい。
初めての人は、前回までのコラムをご覧いただくとスムーズに理解できます。
肌の潤いを保つセラミド(細胞間脂質)は、*ターンオーバーによって、約4週間かけて作られます。
皮脂は分単位で分泌されますが、一度失われたセラミドを取り戻すには時間がかかります。
年齢とともにツッパリ感が…
朝はしっとりしているのにお昼にはもうカサカサに…
毎日化粧水をたっぷりつけているのに潤い感がない…
なぜ、このような症状が現れるのでしょうか!?
それは、肌の潤いを守るセラミドの流失が生成よりも多いためです。
(潤い低下の原因=セラミド生成<セラミド流失)
そこで今日は、大切なことをお伝えいたします。
セラミドは、どんなに肌に手を掛けていても加齢とともに減少します。これは、老化による自然現象のため仕方がありませんが、間違ったケアにより自らセラミドを減らしてしまい、乾燥肌や敏感肌を招く女性が多くなっています。
セラミドは、水に濡らしただけでも流れ落ちるので、毎日のスキンケアでセラミドを取りすぎてしまわないよう、注意が必要です。
潤い感をキープするためには、化粧品から保湿成分を補うことは重要ですが、セラミドそのものを守ることも大切です。
攻め(保湿成分の補給)に加えて、守り(肌のセラミド減少を最低限に抑える)をしっかり心得れば、乾燥肌に怯えることはなくなるでしょう…
美容成分や化粧品ばかりに目がいきがちですが、年齢とともに肌は刻々と変化を遂げているため、潤いに満ち溢れた肌を維持するために、ケアそのものを一度見直す必要があります。
こういったスキンケアの盲点をしっかりお伝えすることが、専門家としての責任だと自負しております。
次回は、毎日のケアでセラミドを流失させる3つの要素について詳しく解説します。
*ターンオーバーとは、角化細胞が細胞分裂により角質層へと押し上げられ、角片(アカ)となって剥がれ落ちるまでの期間のこと。皮膚の部位や年齢等によって違いはありますが、健康な肌(歳が20代まで)は約28日間、40代に入ると約40~50日、60代では約100日かかると言われています。そのため、 年齢が上がるほど傷口の治りが遅くなったり、シミやシワができやすくなるのです。
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