- 松原 好克
- 日刊美容液新聞 編集長
- 岐阜県
- スキンケアカウンセラー/美容液研究家
スキンケアカウンセラーの松原です。
今日も最後までお付き合い下さい。
美肌を手に入れるために最も大切な要素は、肌の潤いを保つことです。
その潤いは、角質層のセラミド(細胞間脂質)と呼ばれる物質によって守られていることは、前回までのコラムでご理解いただけたと思います。
あまり知られていませんが、セラミドは外的刺激に弱く、乾燥や肌荒れが起こる原因のほとんどが、このセラミドの環境によるものです。つまり、セラミドは健康的な肌を支える大黒柱です。
そこで今日は、普段のケアでセラミドに刺激を与えてしまうポイントについてお伝えします。
せっかく良い化粧品を使っていても、ケアそのものに問題があっては効果は台無し!
現在の業界の流れからすると、どうしても化粧品や美容成分ばかりに目がいきがちですが、肌を刺激から守れないことは、野球で例えるならば、ヒットやホームランなどの攻撃は良くても、守備が下手なために点も取られてしまうのと同じこと。
攻めと守りがマッチすることで、最適な試合運びができるのは当然のことですね。
スキンケアにも同じことが言えます。
セラミドの性質に似た働きをする保湿成分が配合された化粧品を積極的に取り入れる"攻め"に加えて、素肌そのものを外的刺激から"守る"
これが潤いに満ちた美肌を手に入れる王道です。
では、肌のセラミドを流失させる3つの要素について、詳しく解説します。
1.クレンジング&洗顔での擦りすぎと時間の掛けすぎ
クレンジング料には、メイクを浮かして落とす作用の成分が入っていますが、決して肌に良いものとは言えません。擦ることにより、さらにセラミドを落としやすくしてしまうため、クレンジングは優しく手短に行うこと!(1分以内)
あまりにもクレンジング時間が短いと、メイクが残ってしまうのでは…!?
確かにメイク残りは雑菌等の影響で肌荒れなどの原因になることはマレにありますが、メイクが肌に残るリスクよりも、ゴシゴシ擦ってメイクと共にセラ ミドを落としてしまうリスクの方が深刻な問題だと言えます。
チマタでは、メイクの残りがシミになるからしっかり落とさないといけない、という風潮がありますがウソです。
メイク料の分子は大きいため、肌奥に浸透するレベルではなく、色素沈着を起こしてシミになったりすることはありません。
洗顔は、クレンジングよりも肌への負担は少ないですが、やはり擦りすぎには注意が必要です。
そして、声を大にして申し上げたいのが、このような影響は毎日の繰り返しで少しずつ現れてくるため、原因に気づかない場合が多く、その後も続けてしまい、いつの間にか乾燥肌や敏感肌に…というパターンです。
2.たたく&引っ張る&持ち上げる
近年、成分を浸透させる目的で、たたく(パッティング)美容法が流行っておりますが、実はあまりオススメできません。
同時に、独自のマッサージにより、強く擦ったり引っ張ったり持ち上げたりする行為も良くありません。(エステサロンなどで専門的な施術を行う場合は除く)
冒頭でも申し上げましたが、セラミドはとても刺激に弱く、バリア機能(肌の水分蒸散を防ぐ働き&紫外線などから肌を守る働き)を低下させます。
特にたたくことはとても負担になり、セラミドに影響を与えるだけでなく、シミ(炎症性色素沈着)の原因になります。
さらに、あまりにも強くたたくことを日常的に繰り返すと、毛細血管が拡張して赤く浮き出てしまうこともあります。
3.寝不足
肌の新陳代謝は睡眠中に行われますが、睡眠時間が短いと、細胞分裂が正常に行われません。セラミドはその間に作られるため、十分な睡眠(一日6時間以上)と規則正しい生活を心がけて、美肌を手に入れましょう!
以上になります。
美しく歳を重ねたいと思われる人は、是非今後もこのコラムをご覧下さい。
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