「あ~あ、うちの店は、3K職場だなあ~でも、しかたないよね。飲食店ってこう言うもんだからな~」
店舗ビジネス、特に飲食店は、「3K職場」という風によく言われます。「3K」とは「きつい、危険、汚い」です。スタッフの仕事の満足度を高めて行こうとするときに、この「快適な労働環境」のステージをスキップすることは出来ません。このステージは、仕事の満足度を高めていく際の基盤となるものです。ところが、この大切なステージをスキップして次のステージに行こうとする店長や経営者がいます。もしも、あなたが、「働く環境なんて少々の厳しさは『我慢』するものだ。それに、快適な環境なんて考えていたらお金がいくらあっても足りやしない。」などと、考えていたら・・・・ちょっと待って下さい。「働く環境を快適にする」ことの方が、「きつい、危険、汚い環境を我慢させる」よりも、コストがずいぶんと安くつくと言うことをあなたはご存じないのでしょうか?
「きつい、危険、汚い環境を我慢させる」状況にあると、間違いなくそれが原因で退職するスタッフが現れます。働き手を確保することがさらに難しくなるこれから先、募集すれば応募が殺到するようなことはもう起きないのです。働く環境が厳しい状況だと言うことは、働き場所を探しているひとには必ず伝わります。それでも、来てもらうには時給を他よりも高めに設定しなくてはなりません。しかし、環境が厳しければ結局辞めてしまうのです。そして、また高い時給で募集をすることになるのです。
辞めていくスタッフの穴埋めのための採用コストを「働く環境を快適にするための整備コスト」に振り替えて投資することは出来ませんか?それにより、退職者を減らすことが出来れば、間違いなく経費の削減になるのです。「働く環境が快適な店」には、スタッフの応募は必ず来ます。むやみに募集時給を高める必要も無くなるのです。
私は、マクドナルド時代に空調機のメンテナンスを計画し手配する部署にいたこともあって、エアコンの故障や不調が放置されている店を見ると、とても残念な気持ちになります!エアコンは、夏に使い始めて、最初に一番負荷が掛かったときに壊れる確率が非常に高いのです。それは、夏を迎えた7月の最初の猛暑の日にやってきます。(北国だと暖房の使用開始時期ですから10月から11月頃でしょうか。)そして、一番のピークタイムにドンッといきなり壊れるのです。でも、それは、本当はいきなり壊れたのではありません。エアコン自体は、使い始められた5月頃から小さな悲鳴をあげ始めていたのです。悲鳴をあげる主な原因は、室外機のコンデンサーや室内機のエバポレーターの汚れなのです。でもそれは、早めにメンテナンスをして清掃していれば防ぐことが出来る事なのです。
しかし、働く環境を快適にしようとしていない店や企業は、メンテナンスのコストをケチります。さらに、壊れてしまっても、修理をするコストさえケチるのです。猛暑の中、極寒の中で働かせるのです。エアコンのメンテナンスコストと働く環境に不満を持って辞めるスタッフの穴埋め採用コストは、どちらが高くつくのでしょうか?新人を採用したら、一人前にするまでもさらにコストが掛かるのです。
退職と採用と育成と退職を繰り返していたら、無駄に消えて無くなるコストが馬鹿になりません。他には、ユニフォームなどもその典型的な満足度向上投資ですよね。使い古した古いユニフォームではなく、きれいにクリーニングされたほころびのないユニフォームをスタッフに支給して下さいね。コストは本当に大切なところに使いましょう。それは、スタッフの働く満足度を必ず向上させてくれます。それは、決して無駄にはなりません。
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