起業してからの頭を抱える宣伝広告費用 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月22日更新

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起業してからの頭を抱える宣伝広告費用

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 昨年から今年にかけて、起業した人たちが抱える問題点を整理していて、広告宣伝で苦戦している人が多いことに気付きました。新しく始めたビジネスで、売上げはそこそこ上がっているのですが、売上げを支える広告宣伝費が膨らんで、経営そのものを圧迫している会社が少なくないのです。

 相談に乗っている中で実情を聞きますと、インターネット上で広告を展開する、ヤフー・プロモーション広告やグーグル・アドワーズに掛かる費用が、半端ではありません。これらの広告は、ヤフーやグーグルでキーワード検索をした時の、右横や上下に貼られるスポンサード広告のことです。

 一度クリックされる度に料金が加算される仕組みで、新聞広告やチラシに比べて広告効果は非常に高いと言われます。ただ問題は、クリック一度当たりの料金です。人気キーワードでは、一度で数十円から百円以上になるものもあります。大手企業と違って、小企業では負担が大きすぎます。

 特に、新規に開業したばかりの会社では、売上げに占める広告宣伝費が高くなりますから、下手をすると広告のために仕事をしている結果になりかねません。わたし自身も、マニュアル販売をしてネット広告に働かされた口です。とてもよく売れましたが、広告宣伝費も負けずに高くつきました。

 一般的には、開業するとチラシの配布を考える人が大半です。PRの方法としては、とても判りやすく、作成とポスティングに苦労しますから頑張った気持ちになります。ただ、苦労の割には効果が今ひとつなのが難点です。通常、1百枚のチラシを配って、レスポンスは1、2件と言われます。

 ビジネスの世界では、広告宣伝費に掛ける費用の3倍以上の売上げがないと、会社の資金繰りは回らないといわれます。開業したばかりでは、売上げはゼロで目先の広告だけが頼りです。そのため、経営は想像以上に厳しくなります。独自の広告宣伝方法を探しておかないと、経営は直ぐに行き詰まります。

 無闇に広告を打って、経営に失敗する人は大勢います。広告宣伝にばかり力をいれて、お客さんを増やせなくて廃業や倒産する会社もあります
。開業前にしっかり戦略を組んでおかないと、走り出してからでは遅すぎます。起業家にとって、広告宣伝は思いのほか厄介です。

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