- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
私がもともと知っていたのではなく、ある社長様の紹介で行った
のですが。普通ならそこで美味しいお料理と会話を楽しむので
しょうが、職業病的な発想が出てしまい、店員さんにいつもの
質問攻めになってしまいました。
私:「この店、あまり広くないけど、レイアウトがうまいから、
席数が、この広さの割には取れていますね」
店員:「そうなんです。実はこの店6坪くらいなんです」
私:「6坪ですか、それにしてもよいレイアウトですよね」
ちなみに6坪で、カウンター席が7席、テーブルが二つで
テーブル席数8席の合計15席。
ほとんどがカウンター客のようで、その日もカウンターだけ
ほぼ満席の状態でした。
〜会話の続き〜
私:「お客さんは常連客が多いんじゃないですか?銀座のちょっと
粋なお店ですから、新規ではなかなか入りにくいでしょ」
店員:「そうなんです。常連さんが新しいお客様を連れてきて、
その新規のお連れ様が常連になり、また新しいお客様
を連れて来てくれるんです」
私:「さすがですよね。しっかりと顧客管理できているんですね」
店員:「そんなたいそうなものではありませんが、どうしても
カウンターに座られるお客様が多いものですから、
自然と名前と顔を覚えるんです。やっていると言えば、
名刺交換くらいですかね」
私:「それが一番ですよね」
ちなみに、私も名刺交換をし、翌日朝に、お礼メールが来ました。
その店は2人で回していましたので、それぞれが1日2人のお客様と
名刺交換をして、顔と名前を覚えれば、それだけで1ヶ月で20日
稼動だとして、80人のお客様を覚えることになります。
そうすると、おそらく、その店は、将来的に今の接客・サービス
レベル、料理の味を維持できれば、莫大な収益が生まれます。
そこで感じたこと、、、、
銀座の小料理屋にこそ、接客・サービスの原点がある。
そしてその原点は、お客様と話し、顔と名前を覚え、しっかりと
アフターフォローすることである。
最もコストをかけずに新規客を取り込む方法、それは、常連様
からの紹介である。
いやはや、勉強になりました。