
- 堀 紳一朗
- 忘蹄庵一級建築士事務所 代表
- 東京都
- 一級建築士
対象:住宅設計・構造
門を入ってまず目に入るアプローチの空間は、訪れる人に対する最初のおもてなしの心を感じさせます。訪れる人にとっては玄関で対面するまでの心の準備の場でもあります。
門をくぐった時に玄関が直接見えないように、門と玄関を結ぶアプローチは直線的にせず、周辺の庭の所々に見どころを配することによって客の視線を自然の中に回遊させ、気が付くと玄関の前に立っていると感じさせると魅力的な空間になります。効果的な石の置き方や、垣によって切り取られた風景など、散策する過程を退屈させないような見どころが大事な要素となります。
門からアプローチを経て建物へ向かう過程、外から内への移り変わりが建築のデザインにどのように繋がっていくかが見どころではないでしょうか。
このコラムに類似したコラム
階段室 松永 隆文 - 建築家(2016/08/17 13:12)
和風建築の見どころ「座敷」 -装飾されたおもてなし空間- 堀 紳一朗 - 一級建築士(2014/02/01 18:06)
和風建築の見どころ「私たちにとっての和風」 -自由な和風へ- 堀 紳一朗 - 一級建築士(2014/02/05 17:00)
和風建築の見どころ「廊下」 -つなぎの空間- 堀 紳一朗 - 一級建築士(2014/01/29 17:00)
和風建築の見どころ「軒・縁」 -庭と対話する空間- 堀 紳一朗 - 一級建築士(2014/01/25 17:00)