- 堀 紳一朗
- 忘蹄庵一級建築士事務所 代表
- 東京都
- 一級建築士
対象:住宅設計・構造
廊下は移動のための通路ですから限られたスペースでは出来るだけ省きたいと思われる空間です。しかし廊下によって部屋を隔てる、距離をおくというのは薄い壁や建具で仕切られている和風の建築の中では物音や人の気配を遠ざけるのに有効です。狭苦しくなりがちな廊下には広がりと変化を与えるデザインが求められます。廊下の角度を変えて変化を与えたり、幅を少し広げてゆとりを持たせたり、中庭で視覚的な変化を与えたりします。
部屋内よりも廊下のデザインには自由度がありますが、通常は軽やかな表現となります。平面計画の性格から、外部に近いところに廊下が配置されることが多いため、外部との調和を意識して自然に近い素材表現が用いられることもあります。
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