- 堀 紳一朗
- 忘蹄庵一級建築士事務所 代表
- 東京都
- 一級建築士
対象:住宅設計・構造
畳敷きの部屋を座敷といい、客間として使う座敷であれば床の間や違棚、付書院などが備わります。座敷では最も注目を集める床の間のデザインが重要になります。床の間と座敷のバランスで空間が成り立つと言っても過言ではありません。また次の間、入側、縁側、土庇などの座敷をとりまく空間が座敷の空間を豊かなものにしてくれます。座敷はいくつもの空間の組み合わせによって成り立っているのです。
座敷ではまず最初に柱の樹種や形状を決めることが重要になります。構造上はもちろんのこと建物全体の計画をも左右するからです。なぜなら畳の寸法が決まっているので柱の太さが決まれば畳と柱の大きさで平面が展開されていくからです。柱の太さが決まるとそれに見合うバランスで天井廻縁、長押、方立て、建具といった各部材の寸法が決まっていきます。また和風の素材には真、行、草という様式的な分類があり、求められる座敷の雰囲気によって使い分けます。
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