「何でこんな簡単なことがわからないんだ?わからない理由がわからないよ~」
よくこう言うことを言う店長がいます。部下が、なかなか仕事をキチンと覚えてくれなかったり、また、任せると全然違うとんちんかんな判断をしてしまったり、白を黒と言ったり、四角を丸と言ったり・・・自分が常識だろ、と思っていることでも全く期待と反する結果が返って来ると、大抵のひとは、冒頭の様に嘆きます。
部下が何故そう判断したのか?が全く理解出来ないのです。そして、呆れてしまって「もういいよ、俺が自分でするから~まったく・・・君には常識というものが無いのか?」などと言って仕事を取り上げてしまいます。
これ、とても危険ですよね。店長の嘆く気持ちは良くわかります。だって自分の常識と全く違う判断をされたら、誰だって目が点になるものです。しかし、ここは冷静にならねばなりません。部下がそう言う判断をしたって事は、うっかりにせよ、意図的にせよ、ちゃんと原因があるのです。それを「わけがわからない」と宇宙人扱いしてはいつまでたってもその部下は成長できません。
店長は、何故彼がそう言う判断をしたのかについて、その理由を調査し分析する必要があるのです。しかし、多くの店長は、その現象を叱り、注意し、正しい答えを伝えてそれで終わりにしてしまいます。それではいけないのです。
間違いというのは、本人が原因の場合と、他人が誘引する場合と、環境が誘引する場合があります。本人の場合は、自分は正しいと判断して行う場合と、意図的に間違う場合があります。無意識もあるかも知れませんね。正しく間違った場合(なんだか表現がわかりにくいですが)、それは、知識が間違っていることになります。意図的な場合は、その意図を確かめなくてはなりません。無意識の場合は、本人以外が誘引している可能性があるかも知れないので、間違いを再現するなどして原因を調査しなくてはなりません。
いずれにせよ、そのままにしてはいけないのです。間違いには必ず原因があります。そして、今度は間違いを犯さないように、修正をしなくてはなりません。
「常識」という考え方もなかなかあやふやなものです。これってひとによって違うのです。常識なのに違うのです。また、地域によっても違いますよね。東京ではエスカレーターを歩いて上がるひとは、右側通行ですが、大阪では左側通行です。大阪のスコップは、東京ではシャベルと言います。全く反対なのです。
部下がビックリするような、ミスや間違いや、あなたと違う判断をしたときは、冷静にその原因を探りましょう。だって、部下は宇宙人ではありませんが、関西人かも知れませんからね~
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