「ちゃんとやろうよ」
「ちゃんとやっていれば怒られることはない」
「ちゃんとしなくてはいけない」
私たちはよく「ちゃんと」と言う言葉を使います。他にも「きちんと」「しっかりと」・・・・でも、この言葉って、しっかり言っているようで、実は全然ちゃんと相手には伝わらない言葉なんですよね。
この「ちゃんと系」の言葉は、「マニュアルに沿って、ルールを守り、決められた手順通りに実行して期限内かつ予算内で基準通りの精度で目標を達成しよう」と言うことを言っています。でも、これだけ全部を言うのは面倒なので、きっと相手はわかっているだろうという希望と憶測で極端に短縮して言っているのです。
でも、この短縮形、とても便利なようで実は極めて危険な表現方法なのです。
「店長、出来ました」
「え~何これ~!ちゃんとやってと言ったでしょ!」
「はい、ちゃんとやりましたが・・・」
「全然ちゃんとなって無いじゃあ無いか!」
「ちゃんと」の基準合わせをしないままで短縮形を使って指示したが為に、期待通りの仕事ではなかったと言う事ってよくありますよね。
短縮形って、ひとそれぞれに解釈が違うのです。
例えば「KY」・・・・これって、何の略かおわかりですか?
「空気が読めない」というひとが多いかも知れません。
でも、西友の関係者やお客様だったら「カカクヤスク」と読むだろうし、危機管理系の仕事をされていたら「危険予知」になりますし、京セラの関係者だったら、ドコモの携帯電話の自社製品識別コードと思うことでしょう。さらにアメリカだったら、ケンタッキー州の略称なのです。鉄道マニヤやJR東日本の関係者だったら、郡山総合車両センターのことなのです。(ちょっとしつこいですね・・・)
つまり、私たちは自分基準でものを言うことが多いのです。でも、相手は相手基準でそれを解釈するのです。同じ国の同じ方言を使っているはずでも、全然意味が違うのです。
あなたが部下に指示をするときに、もしも「ちゃんと」「しっかりと」「きちんと」などを使っているならば、その言葉について基準を合わせておかないと、多くの場合、あなたは期待を裏切られることになります。しかし、その責任は、明確に基準合わせをしなかったあなたにあるのです。
「ちゃんと」「きちんと」「しっかりと」・・・この言葉に込められたあなたの期待を相手に正確に伝えるには、どの様に基準合わせをすれば良いのでしょうか?
それが、5W1Hです。
だれが(Who)
何を(What)
いつ(When)
どこで(Where)
なぜ(Why)
どうやって(How)
仕事ならば、いくらで(How much)と いつまでに(How long)があった方がイイですよね。
すると、5W3Hになります。
もう一度言いますが、あなたの「ちゃんと」は、たいていの場合、相手にはあなたの期待通りには伝わっていません。
面倒がらずに、5W3Hで「ちゃんと」の基準合わせをいたしましょう!
それが、一番の早道なんですよ!
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