「店舗ミーティングってなぜやるんですかね?うちでは、朝礼・夕礼があるから情報伝達はしっかり出来ていると思うんですけどね~」
あるチェーン店のオーナーが質問されました。彼が経営するのは、カジュアルイタリアンのチェーン店。今も現場を廻って、直接指導をされています。しかし、店舗数が増えてきて、スタッフひとりひとりの状態まで把握出来なくなってきた、何とかしたい・・・そうおっしゃって私の所へ来られました。
私は、少し質問をしました。
「オーナーのお店は、朝礼と夕礼でメンバーは同じですか?」
「いや、ランチとディナーはメンバーが違うからね。社員であるシェフやホール長は、両方に出ているけれどね。」
「お客様は、ランチとディナーは全く違う方がいらっしゃるのですか?」
「いや、けっこう同じ方がいらっしゃるよ。うちはランチとディナーでずいぶんメニューが違うからね。ランチだけ目当てのお客様もたくさんいるけれど、かなりの方がディナーも来て下さっているよ。」
「それは素晴らしいですね。でも、スタッフは顔ぶれが違うんですよね。上手く対応出来ていますか?」
「でもなあ、全員を集めてミーティングをするなんて、大変だからなあ~別に時給も払わないといけないだろうし・・」
飲食店の場合、ランチとディナーや平日と日祝日の違いが店にはあります。スタッフにパート・アルバイトが多いお店の場合、全員の力量のバランスを整えるのは非常に大変です。しかし、お店って、このバランスの崩れたところでトラブルが発生します。それでも、チームワークが機能していると、そのトラブルをお互いがカバーするのですが、バランスが崩れているとうまく機能せず小さなトラブルで納めることが出来なくなります。
パート・アルバイトによって力量の差が出るのは仕方がありません。しかし、お互いの意思疎通を高めてカバー力を高めることは可能です。店舗ミーティングとはその第一歩なのです。朝礼や夕礼のようにいつものメンバーだけでコミュニケーションを取っていると、たまたま、たったひとりいつもと違うメンバーが入っただけでチームバランスが崩れてしまいます。
私の言う「仕組み化された店舗ミーティング」とは、単に全員を集めて情報を伝えるだけのものではありません。パート・アルバイトがお互いを深く理解するための「仕組み」をそこに取り入れたものなのです。
例えば、あるクリーニングのチェーン店で行っている店舗ミーティングでは、全員が二列になりお互い向き合い、一人ずつ順に「相手をほめまくる」ワークショップを行っています。これを毎月毎月やっていると、お互いの情報が無いとネタ切れになります。その為、普段からメンバー全員がお互いに関心を持ち、お互いをよく観るようになったのです。そのお陰で、コミュニケーションの量が大きく増え、店が非常に明るくなったのです。
「誰でも出来る仕組み化」は、このような店舗ミーティングひとつを取っても、「必ずやる」「目的を持ってやる」これだけで「従業員満足度」が向上します。是非取り入れてみて下さいね。
明日は、「仕組み化」のひとつ、「個人面談」についてお話ししましょう。
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