将来を見越したバリアフリー/小日向の住宅 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

堀 紳一朗
忘蹄庵一級建築士事務所 代表
東京都
一級建築士

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対象:住宅設計・構造

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将来を見越したバリアフリー/小日向の住宅

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設計の方法

コンクリート造3階建て、都市部の2世帯住宅です。敷地は南北に細長いため中庭を設けることで各部屋への通風と採光に対応しています。建物の高さ制限10mの中で2階リビングの天井高さを確保するため、1階を掘り下げ、3階の階高を抑えました。キッチン上部はリビングとの天井高さの差を利用した天井裏収納スペースになっています。建物内の上下階の移動はエレベーターのみとなります。エレベーター以外の上下階の移動は中庭の外階段を使用します。中庭と外階段にはキッチン勝手口、各世帯の裏玄関、離れの出入り口など5つの扉が面しています。

 

バリアフリー住宅を計画する場合、現状は健康でも将来を見越してバリアフリーとしたいということなどがありますが、徹底したバリアフリー化は健康なときにはかえって不便だったり、コスト高が気になったりします。どの程度の「バリアフリー住宅」にするか方針をよく練ることがポイントと言えます。

アプローチでは前面道路から玄関まで車椅子による移動ができるように段差をなくし、玄関では框の高さを低く抑え、腰掛を設けました。トイレは車椅子でも入れる大きさにし、扉も開き戸よりも引き戸、入口も便器の正面より側面と車椅子使用に適した作りにしています。位置も音漏れを考慮しつつも寝室の近くに配置します。手すりを今のところは使う予定はないので、いずれ設置できるよう手すりが必要となる可能性がある壁には下地合板を入れました。

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