- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
前回に引き続き、上棟作業風景をご紹介します。
ティンバーフレームは、主要構造部が8寸角(24cm×24cm)です。
その為、壁の厚さを4寸(12cm)とすると、壁より半分、室内側に柱や梁がはみ出してきます。
つまり、「構造材が見える」ので「美しく見せる」事が必要になります。
ティンバーフレームが盛んな欧州やカナダでは、ティンバーフレームにチェーンソーとノミで彫刻を施す職業もあります。
写真の斜めの部材は「頬杖(ほおづえ)」と呼ばれるものです。
カーブが美しく、構造的にももちろん大きな強度を持つのですが、残念ながら、建築基準法の改正で、現在は耐震的には評価されていません(計算が複雑になってしまうため)。
でも、完成すると、良い雰囲気が出るし、強度が増すのも事実です。
いかがでしょうか?
これだけ頑丈だと、木造でもラーメン構造に近いですね。
お客様も大変喜んで頂けました。
なお、ティンバーフレームについては、こちらもご覧下さい。