起業の最初の段階から悩むべきはお客さん作り - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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起業の最初の段階から悩むべきはお客さん作り

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 起業する場合、起業家にとって最大の課題となるのは、新店舗や新会社にいかにお客さんを作るかに尽きます。まったく実績のない店舗に、入ってきてくれるお客さんには勇気が必要です。そのお客さんに、いかに店舗に入ってもらって、商品やサービスを購入してもらうか、大変難しい問題です。

 はっきり言って、この問題には正解はありません。お客さんを引き付けるキャッチコピーを考え、店頭ボードには魅力的な商品や価格を書き込み、他の店にはない内装を施しても、来店してくれるかどうかは分かりません。結局は、多くのお客さんが来てくれたら正解ということになります。

 一方、同じ起業する場合に、営業許可をいかに取得するか、株式会社にする際の登記はどうするか、会計処理はどのようにするかなど、起業には欠かせない定型的な問題の処理も必要です。ただ、この種の問題は、自動車運転免許を取得するときに、緊張するハラハラ感とよく似ています。

 自動車運転の全体像が分かっていませんから、目の前の運転免許を取ることが全てと思い込みがちです。実際は、免許を取得して1週間もすると、取得するための試験のことなど全て忘れてしまいます。本当に大事なことは、路上で運転をする中で事故や違反を犯さないことに尽きます。

 起業の準備段階から、常に考え続けなければいけないのは、お客さんをいかに作るかです。ところが、こちらも全体像が見えていませんから、会社設立や会計処理のことばかりに悩んで、肝心のお客さん作りはすっかり忘れがちです。店舗を開業する段になって、慌ててお客さん作りと向き合う起業家が大勢います。

 お客さん作りに関しましては、開業してからも絶えず仕掛けを考える必要があります。起業に向かう最初の段階から、お客さん作りをいつも考え続けないと、ビジネスを継続することは難しいです。このところ、起業相談の内容が本質的な問題から徐々に変わってきて、心配が募っているわたしです。

【一言】
 人間、答えのはっきりしている問題と、答えのない問題では、誰もが答えのある問題を選ぶのが人情です。起業では、どうしたらお客さんが集まるか、いかにしたら売れるか、仮定を元に事業を展開しますが、ベストの答えは誰にも判りません。ただ、ベターの答えを積み重ねることによって、少しでもベストに近づけようとする作業です。事業をしている以上は、常に付きまとう問題ですから、避けることなく正面から取り組んでください。起業相談をお待ちします

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