高齢者向け健康施設で開業を目指す人に、大きな課題になっているのが、施設に入ったまま帰らない高齢者の対応です。多くの人が施設内に留まることで、ビジネス上は厳しくなります。ただ、いつまでも施設にいてくれる高齢者は、新たなビジネスの対象と思われますが、プロの目からみますと用のない人をどう帰すかばかりで頭がいっぱいです。
今は、ビジネスのスタイルが変化しているため、新たな発想をする人にとってはチャンスです。逆に、業界のプロはますますビジネスが厳しくなりそうです。業界の常識といいますと、金やダイヤモンドなど宝飾品を買うときですが、どのような方法で買っていますか。常識からいいますと、店舗に訪問して現物を見てから買う人が大半と思われます。
バイヤーが宝飾品を持参する訪問販売は、定期的に購入してくれる上得意のお客さんが対象で、一般の人は相手にしてくれません。ところが、宝飾品小売店の中には、ネット販売をしている会社が出現しています。対象としているお客さんは男性です。特に若い男性の場合、宝飾店の店内に足を踏み入れることが、大きな障害になっています。
この障害の取り除くのに、ネットショップは買いやすい最適なお店です。婚約や結婚指輪では、平均20万円超の買い物をしてくれるようです。これまでのネットショップでの最高額が187万円ですから、実物が見れないネットショップでは、宝飾品が売れないと言うこれまでの業界の常識は通用しません。
お客さんターゲットの絞り方によっては、業界常識を破ることはそんなに難しいことではありません。要はアイデアと、根気よくお客さんに訴え続ける訴求力の問題です。既存の店にはない、新しいことを始めようとする情熱を無くして、起業は上手くいきません。苦しいなかを継続し続けることで、お客さんは振り向いてくれます。
【一言】
その昔、中古車をネットで販売しようと、システム開発で苦労していた会社を訪問したことがあります。当時の業界の常識は、中古車は現物を見ないで買うバカはいないとされて、起業を進めていた会社は無視されていました。ところが、あっという間にネット販売が主流になり、当時の大手中古車会社はほとんどが、今はネットを通じて商品を仕入れるお客さんの側になっています。
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