- 橘 凛保
- 社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
- 東京都
- マナー講師
対象:婚活
- 舘 智彦
- (しあわせ婚ナビゲーター)
お月様に兎がいるという話は皆さんご存知ですね
子供心のおとぎ話ですが 大人にもロマンティックなお話
これも 国によっては 兎とは限らないようです
かに カエル なんて言う説もあるようですが
日本では やはり うさぎですね
では なぜ 月に うさぎがいるかご存知ですか
実は 「古事記」にその話があるのです
私はその古事記の話をもとにして
10年前になりますが
創作浄瑠璃を作りました
「十五夜月兎物語」です
浄瑠璃の題名は漢字だけで記されます
奇数の数の漢字を当てはめます
奇数が縁起が良いとされた事に由縁します
読み方は「じゅうごやのつきにうさぎのものがたり」です
昔 森では 兎と猿と狐は大の仲良しでした
いつも仲良く暮らしていました
空からそのようすを見ていらした神様は
果たして ほんとうに 仲が良いのか試してみよう と
森に降りてきました
みそぼらしい格好をして
「おなかがすいて死にそうです」
そう3匹に 伝えました
すると 3匹は すぐに 食料をとりにいきました
猿は 木の実を 採って来ました
狐は 魚を 捕って来ました
しかし 兎は なにもとれなかっのです・・・・
そこで 兎は 狐と猿に 火を燃やしておくように言いました
「兎はずるいな」と神様は思いました
しばらくすると 兎は火にくべる木をたくさん拾ってきました
狐と猿が起した火に その薪をくべると 炎は高く燃え上がりました
兎は そのおなかをすかせた みそぼらしい老人に いいました
「何もとれないで ごめんなさい せめて 私の肉を 食べて下さい」
そう言うと 炎の中に飛び込みました
神様は 姿を現し 3匹に 詫びました
そして 「兎にかわいそうなことをした」
そう言って 兎を抱きかかえると
月にのぼっていきました
そんな話でした
私は
「兎は 今でも 月で お餅をついて 神様にお礼をしている」
「森の友達に 「元気だよ」 と 知らせている」
そう思いました
そこで創作浄瑠璃の作品が出来たのです
十五夜はお団子の数は15個です
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