「時間軸」を加える - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

森岡 篤
有限会社パルティータ 代表
建築家

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対象:住宅設計・構造

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「時間軸」を加える

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家の寿命を科学する
住宅は、住む人が、くつろぎ、話し、食べ、飲み、遊び、作業し、入浴し、寝て、時には多くの人が集まったり、泊まったりもする、複合的で多目的な場です。
だから、とても多くの機能、要素があります。

複雑なものをまとめ、つくり上げるのは、とてもエネルギーのいることですが、とても楽しいことでもあります。
既成概念にとらわれず、自由に発想し、アイデアを膨らませ、楽しい家づくりをしたいものです。

一般の商品は、店で実物を見て、触り、場合によっては使ってみて、気に入ってから買うことができます。
しかし、建築では(特に建築家が設計する場合)実物(実際の家)に住んでみてから買うことはできません。
できあがってから、「こんなはずではなかった」ということのないように、多方面から良く考える必要があります。
家ができあがった当初は、大きな不満が出ることがきっと少ないことでしょう。
しかし、建築は、何十年(ヨーロッパでは何百年)も存在し続ける(はずの)ものです。
だから、諸条件や要望に、「時間軸」を加えて考える必要があるのです。

このシリーズでは、余り多くの人が考えることがないと思われる、家の存在期間:寿命について考えてみたいと思います。