
- 森岡 篤
- 有限会社パルティータ 代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
だから、とても多くの機能、要素があります。
複雑なものをまとめ、つくり上げるのは、とてもエネルギーのいることですが、とても楽しいことでもあります。
既成概念にとらわれず、自由に発想し、アイデアを膨らませ、楽しい家づくりをしたいものです。
一般の商品は、店で実物を見て、触り、場合によっては使ってみて、気に入ってから買うことができます。
しかし、建築では(特に建築家が設計する場合)実物(実際の家)に住んでみてから買うことはできません。
できあがってから、「こんなはずではなかった」ということのないように、多方面から良く考える必要があります。
家ができあがった当初は、大きな不満が出ることがきっと少ないことでしょう。
しかし、建築は、何十年(ヨーロッパでは何百年)も存在し続ける(はずの)ものです。
だから、諸条件や要望に、「時間軸」を加えて考える必要があるのです。
このシリーズでは、余り多くの人が考えることがないと思われる、家の存在期間:寿命について考えてみたいと思います。