失敗でよくあるケースですが、飲食店や小売店などでは、従業員を何人雇うかといった時の判断です。ほとんどの起業家は売上げを多めに見積もるため、2人で大丈夫と思われるところを3人雇います。少し多めに雇っておいた方が、予想以上にお客さんが多い時には安心できるといった心理が働きます。
この1人分の費用ですが、アルバイトですと1月8万円はかかります。8万円の利益を上げるとなると大変ですが、従業員の費用ですと深く考えないで採用します。同じようなことは、商品仕入れやチラシ作成などでも起こります。相見積も取らずに仕入先を決め、後から他より高かったことで後悔するようなケースです。
このような無駄な費用を合わせますと、開業当初の固定客ができていないお店には負担が重過ぎます。これら起業のときの初期設定で見通しを誤りますと、開業する前に失敗は決まっているようなものです。開業直後は経営に自信がありませんから、修正することができずにズルズルと突き進んでしまいます。
長いこと企業経営に係わった人なら、このような起業初期の段階特有の失敗には注意します。起業において、重要なポイントをまだ知らない人に起こる失敗です。こんな失敗を犯さないために、何が必要なのか、何は必要のない無駄なのか、よく考えながら起業準備を進めてください。
【一言】
モノゴト、初めて取り組むときには失敗がつきものです。後で考えますと、けっこう無駄な時間や資金を使ってしまいます。引越しで新たな住まいに移ったときや、結婚式の費用などなら後日笑って済ませます。起業の場合、この種の失敗は取り返しのつかないことが多いです。アルバイト一人、月々8万円の話をすると驚く人が多いですが、他にも不要な費用はけっこうありますからしっかりチェックです。
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