「会社の利益向上に貢献する事」・・・不思議なことに、なぜかこの「利益」に直結するような話を避けたがる1次評価者が多くいます。
経営者は、「利益」の話をよくするにもかかわらず、その部下である取締役や部長クラスが、どうも利益の話をしたがらないことが多いのです。それはいったい何が原因のでしょうか?
その原因は、「利益」という言葉に嫌悪感を持つ部下に対して、上司がそれについて納得性の高い説明が出来ないからに他ありません。特に店舗スタッフが、アルバイトやパートであった場合、利益という言葉が非常にイヤらしく伝わります。「私たちはこんなに少ない時給で働いてこの給料なんだ・・・でも本社のひとは利益の獲得ばかり言うよね~」と言った感じになるので、上司は「利益」という言葉を使いづらくなるのです。
この問題を解決すれば、業績目標の項目を配分する時に「目標利益の獲得」という評価項目のウエイトを多くすることに違和感が無くなるはずです。
私は、この「利益」を前面に出すことに対して「違和感」「嫌悪感」を無くす方法について、ピータードラッカーの言葉を借りることにしています。
「利益は事業を継続させるためのコストである」
この言葉は、利益の本質を現しています。社員やアルバイトが「利益」に対して「違和感」「嫌悪感」を持つのは、「利益を獲得する目的」がきちんと伝えられておらず、誤解をしてしまっているからです。一番の誤解は「利益を上げて社長を贅沢させる」というものですね(笑)
これに似た誤解がもう一つあります。経営者が「利益を上げたら従業員の給料を上げる」というニンジンで釣るやり方をするときです。確かに、短期的には、この報酬&報奨作戦は効果があります。しかし、これは麻薬のようなもの。徐々に麻痺してきて、少しくらい報酬を増やしても、効果は出なくなります。
大切なことは、『「利益」の本当の目的に対して貢献した事を認められる』 このことがポイントなのです。
「利益の本当の目的」とは、会社(事業)の継続です。継続するからこそ、お客様に対して満足を提供し続けられるのです。つまり、お客様に対して一番の不満足は、事業がそこで停止してしまうことなのです。ですから、従業員のモチベーションを高めるには「利益」の目的を明確に伝え、「利益の使い道」を正しく知らせることにあるのです。
明日に続く。
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