方便は階段の如く、真実は部屋の如し。
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昨日から里帰りしていた妻子が帰ってきたのですが、2歳の下の子が向こうで風邪をひいて甘えん坊になったらしく…。
なんやかんやと駄々をこねていた時、7歳の上の子と妻がこんなことを言っていました。
「ガイコツさんが来るよ!」
それを聞いて「イヤ~!」と泣きだす下の子。
何のことだろうと思って聞いてみたら、我が家に置いてある等身大の骨格モデルのことらしいのです。
下の子が怖がるものだから、それを利用していたわけですね。
私自身は、そのガイコツのことを「フレッド君」と呼んで可愛がっているのに、知らないところで悪者にされてしまって可哀想な話しです(笑)
秋田のなまはげもそうですが、子供への躾として使っているわけです。
嘘も方便と言いますが、真実に到達させるために方便を使うことは日常的に行われています。
ですが、方便だけを習って真実を習わないと、逆に迷いの方向へ向かっていってしまうこともあります。
「ガイコツに驚かされるのが嫌だから火を付けて燃やしちゃった。」
というようなことになるのは、真実を習わなかったからなんですね。
方便というのは仏教用語ですが、その意味は悟りへ導くための仮の教えということです。
その裏には必ず真実というものがあります。
つまり、方便とは真実の部屋へと向かわせるための階段のようなものなんですね。
「方便は階段の如く、真実は部屋の如し。」
部屋の無い階段も、階段の無い部屋も、役立てることは出来ません。
方便と真実が揃っていないと意味が無いわけです。
真実へ導くために教える者は方便を選んで使い、教わる者はいつまでも方便に留まっていてはいけません。
最近、予防医療というようなことをよく言われます。
「病気を早期発見して治療に役立てましょう!」
その真実が治療かというと、そういうことだけではありません。
病院へ行けば様々な検査のオンパレード。
そこで何か見つかろうものなら、大量の薬や必要の無い手術をされることもあるかもしれません。
予防医療のキャンペーンを行っている裏には、薬剤会社、医療関係者、政府関係者などが関わっていて、「利権」という別の階段を上らされていることも多々あるでしょう。
伝えられた方便が、本当はどこへ向かっているのか…ということを、聴く側は見極める必要があるわけです。
真理を学びたいという人は、ここを良く理解して頂きたいのです。
そうしないと、方便が人や自分を害するものにもなりかねません。
伝えられている話しが、本当は誰のためのものなのか?
相手のためか、自分のためか、より大勢の人に役立つためのものか…。
部屋に繋がる階段を選んでいける自分でありたいものですね(^_-)-☆
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