感情の柔軟体操 - その他の心と体の不調 - 専門家プロファイル

徐 大兼
アキュラ鍼灸院 院長
東京都
鍼灸師

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対象:心と体の不調

茅野 分
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(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
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市原 真二郎
(カイロプラクター)

閲覧数順 2024年04月19日更新

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 感情表現の豊かな人は、前頭葉が活性化していて若さを保つことができるという報告があります。たしかに、周りを思い返してみても、喜びの表現が豊かな人は若々しく、いつも怒りっぽい人は幼く見えますよね。上手に感情表現ができている人は、ストレスを溜めるこなく、いきいきとしているように見えます。前頭葉は、人間で発達した新しい脳で、原始的な情動を司る大脳辺縁系を制御して、社会的な判断をする機能があります。前頭葉がブレーキをかけっぱなしの人は、感情を抑制されたロボットのようになってしまいます。大人になるということは、自分の感情と、社会の事情の折り合いをつけて行動できることですが、現代社会では、社会を優先して自分の感情を押しつぶしてばっかりの人が多いように感じます。


感情は、押し込めてしまうとフラストレーションが溜まり、身体に色々と害を及ぼします。また、感情の感受性(自分は今怒っている、悲しんでいるなどの自己理解)も、押し殺していると鈍くなってしまいます。感情も筋肉と同じで、いつも使っている感情は凝り固まりやすく、使っていない感情は退化してしまってうまく表現できなくなります。


 特に「喜び、楽しい」の感情は、怒りや悲しみの感情に飲み込まれてしまうと、なかなか感じることができなくなってしまいます。楽しいと感じる感情も普段から使っていないとうまく使えないのですね。

 そのようになってしまった人は、感情のトレーニングが必要になります。手軽なものは、好きなお笑いのTVを見る、動物のドキュメンタリーを見る、感動ものの映画や本を見るなどです。とにかく自分の外の世界のできごとを見て、その世界に没入して我を忘れて感情を動かしてみるのです。自分のことではうまく怒ったり、悲しんだりを表せなくなくても、その感情を外に乗せて、感情を動かすことができます。筋トレと同じで始めはなかなか効果を実感することができないかもしれませんが、悲しみや怒りに埋没して生き生きとした生活ができていない人は、感動して感情の柔軟体操をしてみましょう。
 
 感情の柔軟性を高めていくと、今までなんでもなかったことに喜びをみつけたり、悲しみに落ち込みやすかった心も、元に戻りやすくなります。感情を少し動かしたあとは、今度は実際に、外に出て世界を見渡しましょう。自分を主人公とした中の世界でも、色々な感動が動き出します。大事なことは、トレーニングだけでなく、それを活用して、日々の生活を活き活きと過ごすことです。固まってしまった心を少し動かしてあげてください。前頭葉のアクセルとブレーキを活性化することで、心も身体も若返ることができます!!



鍼灸師 小林

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