- 坪内 康将
- 独学指導者
- 愛知県
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
塾で日々過ごしていると、塾生や保護者の方でなくても
・電話で相談を受ける
・メールで相談を受ける
・懇談で相談を受ける
・ブログのコメントで相談を受ける
など、ほぼ初見の方からの相談があります
私は、初見の方であっても「正直に」自分の考えを伝えるようにしています
もっとも、差しさわりの無い回答や、素気ない回答をすることだって可能です
ただ、私は有名人でもなければ、大企業の社長でもありません
そんな私に何かを求めてくださったのなら、これほどありがたいことはありません
そんな相談を受ける日々で、何かにどうしても
「回答以上のことを言いたくなる」
ときがあります
それは
「極端な判断をしようとしているとき」
と
「その場で100点を求めているとき」
です
「極端な判断」というのは、例えば・・・
・テスト結果を見て、急に塾に通わせる
・携帯電話やゲームなどを、ある日から「全部禁止」にする
・塾で辛いことがあって弱音をはいたら、すぐ塾を辞める
・今まで無関心でいたのに、急に過干渉になる
・今まで過干渉だったのに、急に放置になる
このように、
100のものを急に0にする
今までやってきたことを急になくす
判断です
「その場で100点を求める」というのは、
・携帯やゲームに依存しているのを、一瞬でなくなる方法を求めている
・成績が悪い子を1日で良くなる方法を求めている
このように
すぐに解消される方法を求めている
場合です
このような発想をしてしまう気持ちは、わかります
しかし
勉強も子育ても教育も
「その一瞬」だけで、良くなることがあるでしょうか
きっと、子育てをされてきた保護者の方なら、わかるはずです
お子様に何かをしつけたり、何かを学ばせる時は決まって「その一瞬だけ」ではなかったはずです
私は、よく懇談会で話すのが
【その場しのぎの教育をしていると、子どももその場しのぎになり、その子が大人になっても、その場しのぎで人を育てようとしてしまう】
【感情だけで子どもに接していると、子どもも感情だけで対応してしまい、感情だけで物事に対処しようとしてしまう】
とはいうものの、日頃一緒に暮らしている親子なら、感情的になるのは仕方ないと思います
だったら、せめて
家以外の場所で、
誰かが「感情的ではない教育」
を提供しないといけない
と思います
塾屋という塾のシステム、そして私自身の指導も、感情的で、その場しのぎの指導はしていないのも、そういった背景によるものです
もし、保護者の方が、日頃お子様に対して「感情的に」接してしまうのであれば、
塾を選ぶ際は「同じように、感情をぶつけて熱血指導」という塾ではなく
「冷静に、自分自身のことを見つめながら学べる指導」がある塾を選んだ方がいいと思います
だから、塾屋に通い始める前は「子どもにつきっきりで、すぐに感情的になり怒っていた」という方も
「塾に入って、塾長が、子どもの勉強を見守るだけでいいと言われたので、今では親子関係も平和です」
と、親子関係が良くなったという話をよく聞きます
感情は、もちろん大切です
相手に気持ちを伝えること、そういう感情があることを伝えることは重要です
でも「感情だけ」ではダメだと思います
言い方は悪いですが
感情(やる気とか気合とか)よりも「理屈っぽい」システムの塾が日本各地にあります
感情的な保護者の方は、意識していないと「感情的な塾」を探してしまいます
ぜひ「意識して」理屈っぽい・・・といいますか、納得できる塾を探してくださいね
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