失敗しない土地選びの6つの秘訣 - 建築プロデュース - 専門家プロファイル

松岡 在丸
松岡在丸とハウジング・ワールド 
東京都
建築プロデューサー

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対象:住宅設計・構造

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失敗しない土地選びの6つの秘訣

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土地を探すところから始める家づくりもあります。ところが土地についてほとんどの方は知識がありませんので、不動産屋さんが紹介してくれるものをただ鵜呑みにしてしまうことも多々あります。

土地探しに行く前に、まずはしっかりと考えをまとめておきましょう。


建物の具体的なプランニングをしっかりとイメージしておく

土地を購入した後で、「こんな家しか建たないのか」という後悔をされる方が少なくありません。土地は、法的な制約も考慮して、考えているよりも小さな建物しか建たないものがほとんどです。

住みたい家の具体的なイメージから逆算して、土地の面積を考えると、現実が見えてきます。


地盤調査と地盤補強は基本

地震などの災害によっても、家の荷重によっても、地盤が弱いと家が傾きます。

建売の場合にはこうした地盤調査地盤補強が行なわれていないケースもありますが、自分で土地を探して家を建てるのであれば、せっかくですからきちんと地盤を調べましょう。

盛り土と地山との境界線上に家が建っていると、大きな地震の時に被害が大きくなります。地盤調査でも分からない部分は、その地域の土地の歴史を調べておくことも大切です。


玄関の向きと、道路の向き

玄関の方向については、必ずしも道路に面している必要はありませんが、広くて明るい入り口は家の「顔」として大切です。玄関が暗くて狭いと、それだけで爽快な気分で出入りができません。

北側道路なら、玄関は北側がお勧めです。もし道路が東側、南側、西側なら、いずれの場合も、玄関を南側にするのがお勧めです。南側に玄関があるというだけで、家の出入りで元気になれます。また、庭に面した見栄えのするプランニングも可能になります。


地域力を考えよう

どんな人々がその地域に住んでいますか? 子供たちはあいさつしますか? 因習が強いでしょうか? 周囲の人はどこで買い物をしますか? 通院に便利な腕のいい医者がいますか?

土地を選ぶということは、住む場所を選ぶということ。地域性を無視した土地探しでは、後で苦労することがあります。


近所の農業を調べてみよう

もし農薬を散布するような畑が近くにあるとしたら、かなり注意して生活しなければなりませんね。作物を育てていない時期に土地の下見などをしてしまうと分かりにくいことがあります。


太陽の動きに応じた形を

家を建てるときに、太陽の動きに沿って部屋をレイアウトしますよね。近くに高い建物があれば日照の問題が生じます。南北方向に狭い家だと日当たりがよくありません。

家の立体的なイメージを持った上で、土地を選ぶ必要があるんです。


失敗しない土地選びで、ぜひいい家を建ててください。

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