アパート投資資金がなくても工夫している事例とそこでの気付き - 不動産投資・物件管理全般 - 専門家プロファイル

大長 伸吉
ランガルハウス株式会社 代表取締役 アパート経営アドバイザー
東京都
不動産投資アドバイザー

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対象:不動産投資・物件管理

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アパート投資資金がなくても工夫している事例とそこでの気付き

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アパート経営 年金大家ノウハウ取得会

不動産投資では、その人の属性・資産背景によって、実行できるか否かが左右されるとも言われます。

(1)年収が高い人、

(2)資金が十分にある人、

(3)担保として提供が出来るような別の不動産を所有している人

このような人たちは、新たな不動産を取得しやすい傾向があります。

住宅ローンや家賃などでは、返済(支払)額は月収の3分の1を超えないことが、リスクの回避の為の目安とされています。

そのため、年収が高い人ほどその余力があり、自己資金が多い人は借入額を減らすことが出来き、または借入額は通常だけれども万が一のときの返済余力が十分に確保されるため、銀行からの融資を得られやすい傾向があります。

また、物的な担保を提供できる人も同様です。

 上記の3つの条件を満たしている人は、大抵ある程度の年齢に達した人ですが、若い人でも目標に向かって挑戦をしていますし、まだまだチャンスがあります。

 

先日お話しをした方は、3つの条件を持ち合わせていませんでしたが、アパート経営を成功させる為に、前向きに取り組まれていました。

新たに実行をするアパート経営の『質』をあげることに集中をしていました。

・賃貸経営としてより価値のある土地を探し、その取得価格を下げる工夫をする。

・より高い家賃を確保できる建物(部屋)を検討し、無駄な出費を省く。ただ、見せかけだけの短期的な成功ではなく、長期的な維持も確保する。

賃貸経営の事業そのものの質を上げることで、いまは準備が出来ていない資金的な差を埋めようとしている姿勢を感じました。(間違っていないと思います。)

 

これは資金的に余力がある人がその資金に任せたが為に、不動産投資で失敗した事例が沢山あることに気がつき、そうならないように、そしてその逆の発想で失敗事例を他との差別化に成るまで突き詰めているとのこと。

このような考え方や準備された資料は、銀行に対してとても有効なものと成り、比較的少ない資金でも審査が前向きに進んでいます。

 

そしてもう一つ、今は数百万との資金ですが、同じ額でも差別化をすることが出来るとのことに気がついていました。

それは「どれほど貯蓄に回せる額を増やせるか」ということでした。

年収は一般的なのですが、月に10万円以上を次の資金の為に確保されていました。

年収1000万を超えている人でも、融資が出ない事例もあります。

年収が高くても月に70万、80万ほど掛かる生活をしていると、年末に手元に残る貯はほとんどありません。

しかし、年収が500万ほどでも150万以上を残せる人たちもいます。

この違いは、生活などに要している費用の違いが3倍、または4倍ほども違います。

 

いまは自己資金がないとのことですが、この方は数年後には目標を達成すると言っていますし、私から見ても出来るように感じます。

この貯蓄の背景は生活費用を見直すことだけでなく、仕事も将来的にも必要とされるもの、安定性があるものを選び、そして自宅でも次に繋がる勉強・準備をしているとのこと。(頭が下がります。)

 

このような積立を続けて2年ほどになるのですが、今回見えてきたことは、次のアパート経営でのリスク回避策がこの積立の中にあるというのです。

 

当然、次に実行するアパート経営では、赤字になるようなプランは作らないのですが、万が一、毎月5万円の赤字になったとしても「私には準備がある」とのこと。

それは、今の生活や仕事を続けていくので、今後も毎月10万円の貯蓄をするからとのこと。

5万円の赤字でも、まだ5万円の余力があるとのこと。

もちろん、このような失敗はなしないようにするので、その月10万円の貯蓄で、繰上げ返済をするか、2棟目の資金につなげるとのこと。

この2年間の積立を継続してきたこと、それが苦ではなかったことから、このような気付きを得たとのことです。

普段は落ち着いた話し方ですが、このときは情熱を感じました。

 

この方の事例は、いま自己資金や年収が多くない方にとっても、少しずつでも積立を継続できている人は、もう少しで明るい考え方がパッと目の前に現れるのかもしれません。

アパート経営は資金がある人たちだけのものではなく、しっかりと検討をした方に良い答えが返ってくるという一つの事例もあるということを知ってもらい、活力にしてもらえればと思います。

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