1津波対策は迅速な避難を基本に避難施設や避難路の整備、防災教育を総合的に推進。
最悪死者数30万人と想定される8割は津波による溺死者と考えられています。その数をまずは減らす目的で、迅速な避難を挙げています。しかし、命は助かっても生活基盤は全く無くなってしまうのが津波の恐ろしさです。助かったものの次の日から何を糧に生活して行けば良いのでしょうか。やはり住まいや職場と云った生活環境の保全を考えないと真の津波対策と云えないのではないでしょうか。
住居の高台移転や人工地盤の建設と云った策も有効でしょうが、現在の建築基準法を見直すだけでももっと簡単に津波対策が可能になります。現在の法律では建物が地盤と固く繋がっている事が義務付けされています。しかし、津波に関しては何の保全措置も明文化されていません。津波が来たら潰れるのは当たり前の法律なのです。
仮の話しですが基礎の下に救命袋の様なものをセットしておき、津波が来れば膨らんで津波が来れば浮き上がれる様にしておけばもっと被害は抑えられるのではないでしょうか。
何十年経っても予知が出来ない地震研究に年間、数千億円投入するのなら、少し法律を変えて津波対策助成金を出すほうが余程現実的かと思います。
このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
「●免震構造住宅」のコラム
木造免震住宅見学会開催御礼(2013/11/28 07:11)
縦揺れで家が潰れるか(2013/11/10 23:11)
木造住宅構造見学会を開催します。(2013/11/08 08:11)
失礼な電話(2013/09/18 08:09)
京都の伏見区で免震住宅を建設します(2013/09/14 07:09)
このコラムに関連するサービス
住宅性能表示制度や長期優良住宅やエコポイントにも対応する、環境とお財布に優しい住まいの提案
- 料金
- 無料
経済的な熱損失計算(性能基準)で、次世代省エネ基準を取得できる提案をします。
構造等級3を基本にご相談いたします。木造三階建て等で行う応力度計算も自社で行いますので、意匠と構造の齟齬がありません。
また、IAU型免震住宅設計資格取得者として、免震住宅等の相談も行っています。
このコラムに類似したコラム
東京五輪開催決定 福味 健治 - 建築家(2013/09/09 07:44)
【住宅の安全性能を考える】-1 西島 正樹 - 建築家(2013/09/05 13:53)
南海トラフ地震の津波の最大値が見直されました 福味 健治 - 建築家(2013/08/12 07:28)
静岡県牧之原市へ! 齋藤 進一 - 建築家(2013/07/11 21:32)
危機感の相違について(3.11を経て) 須永 豪 - 建築家(2013/07/07 15:05)