
- 前田 紳詞
- 代表取締役
- ファイナンシャルプランナー
対象:お金と資産の運用
この変化がどういった影響を与えているか、つまり次の成長産業を見つけるには以下のポイントに注目する方法があります。
★国の売上とも言えるGDP(国内総生産)に占める比率が大きくなっている、または伸びている産業
★家計から支払うお金、すなわち家計消費金額に占める比率が大きくなっている、または伸びている産業
を調べることです。
これは、どの仕事に一番お金を支払っているか、またはどこへの支払いが伸びているかを調べることを意味します。
例えば、総務省は毎月、家計が何にいくら使ったかを調べて発表しています。
それを見ると、”通信費”がかなり大きくなってきていることが分かります。昭和60年から平成19年までに支払い金額は約2倍になりました。
皆さんも携帯電話やインターネット、そこから音楽をダウンロードしたりしているはずです。こういった変化がどんどん起きています。その結果、いろんなインターネットや携帯電話に関する企業がいっぱいできてきました。
この金額は平成7年〜9年ごろから大きく増え始めましたこの後に、こういった産業にこの頃から投資をしていれば、今はかなり資産が増えていることでしょう。
次に伸びているのは”保険医療サービス”です。こちらはここ数年、伸びだしてきています。
ということは、こちらが今後、伸びる産業かもしれません。
もう1つ、個人的に注目しているのは”教育分野”と”旅行分野”です。
これらについての解説はまた次の機会で説明させていただきます。
こういった産業の伸びは、日本だけでなく、世界中で同時に進んでいます。
このように、家計の支払いやGDPに占める割合が伸びている産業を調べることで、社会の伸びているトレンドをつかむことができます。