何が幸せかっていうのは、ひとそれぞれ考え方や定義があるでしょう。
私の場合には 設計という仕事をやっているから 家 というものが 幸せを表すもの だと思っています。
だけど、幸せを表すその 家 というものに対するイメージも人それぞれで、私がその どんな「それぞれ」にも対応できるなんて思ってはいません。
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5年前のブログに、ある女性の家のプランを作った時の話を書きました。
( ⇒ 建築設計事務所とは *(1) (2) あります。 )
そのサブタイトルは 幸せになって欲しい 。
当時60歳になったばかり(だったと思う)その人は、独身で、それまでずぅっとひとりで頑張って生きてこられました。家はあったのだけど、近所の人と仲が悪く、嫌がらせをうけてきたそうです。
その人は、私と会っている間、頑張って来た事や嫌な思いをしてきた事をずっと話されていました。家を売って違うところに行くという選択もあったのかもしれないけど、負けたくなかったんでしょうね。
家を新しくしたら、友達をよんだり、めいがいっしょに住むかもしれない とか、夢も話してくれました。
私は、その人に、新しい家で幸せになってもらいたい って思ってプランを作りましたが、結果は、その人に認めてもらえるものではありませんでした。
私はその人との家づくりはできませんでしたが、どんな形であれ実現して欲しいな と思いました。
家は、幸せに生きるための道具のひとつでしかない
5年経っても、私は、家を作る事によって、心からの安心と、心からの笑顔になって 幸せになって欲しいという考えは、変わりありません。
設計する以上 形 をつくるわけですが、デザイン的にカッコよく刺激的なものというより、これから始まる第1歩にどきどきわくわくするような 真っ白なキャンバスや真っ白なノート のようなものを作りたいと思っています。
幸せ とは、その どきどき や わくわく のように、前向きな生きる気持ちのある状態 を言うのだろうと思います。
家は、幸せに生きるための道具のひとつでしかありません。
どんな道具を使うかは、それぞれの人の価値観です。
持つ喜びのある道具を使って ・・・・ 幸せに生きましょう!
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読んでいただいて ありがとうございました。
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「 既成品は 自分の道具としてはちょっと違う 」
そう思う人のために、私は、ふさわしい道具、使って喜んでもらえる道具 を作ります。
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