寄り道も畦道も泥道も常にゴールに繋がっている

よく行っていたお寿司屋さんで仲良しだったバイトの男の子が

半年前突然引きこもりになり心配してみんなでそれぞれ彼のお家に

行ってみりしたけれども結局その後も誰も連絡が取れなくなっていた話の続編です。 

昨日そのお寿司屋さんに行ったら

なんと彼戻ってきていたんです。

相変わらずとても素晴らしい接客で

わたしと話をしていても周りの状況をちゃんと観ていて

7席奥のお客様の飲み物や3席隣のお客様の都合を早々に想定し

そっとホール担当に告げ手配したりと

三ツ星店でもあまり見掛けない心配りを

全くブランクを感じさせず以前同様されていました。

もちろんそのお店でもそこまで出来るのは彼だけです。

色々あったからか最初は恥ずかしそうにして目を合わせてくれませんでしたが

暫くして真剣に「ご迷惑をお掛けしました」とふかぶか頭を下げに来られました。

わたしが「ごめんねお家まで行って」っていうと

「すみませんあのときは。でも本当に嬉しかったです」と。

「どうやって立ち直ったの？」って聞くと

「1ヵ月経ったとき、これでは人としてダメだと思ったんです」って。

「1ヶ月経ってからどうしたの？」って聞くと

「他の仕事を探しました。さすがにここにはもう戻れないと思って

数ヵ月事務職をしました。でも自分には合いませんでした」

「やっぱり接客が合ってるって思った？」って聞くと

「はい。自分は接客の仕事が合ってると思いましたし、このお店も自分に合って

たんだと思いました。事務職とか他の飲食の仕事とかしてようやく気付きました」

「このお店いいよね」っていうと

「ここは自分のホームだなぁって思います。今までずっとアウェーでした。

またここで仕事ができるって思ってなかったので本当に有り難いです。

こんな僕を受け入れてもらえたことに心から感謝しています」って。

途中ちょいちょい咳をしていたので「風邪引いてるの？」って聞くと

「ぜんそくなんです。たまに出るんです」って。

帰りに「今週末また寒くなるみたいだね」っていうと

「侑果さん風邪引かないようにちゃんと気を付けてくださいね。

あ、、お前が言うなよって感じですよね。言ってから気付きました」って。

経験したことのない人から見ると

引きこもりは人の道から外れた間違った道と思うだろうけれども

本人にとってはなくてはならない通らなくてはならない

人生を全うする上でのとても貴重な道であることを改めて思いました。

その道が本道か寄り道か草道か畦道か山道か泥道かどんな道だろうとも

本人の心から道徳心がなくならない限り

その道は常にゴールに繋がっているとわたしは心から信じています。

※メンタル(考え方)は、公私関係なく、人としての生きる杖です。

杖の有無や浅い深いにより

人の公私の充実度･自由度･安心度は上下するものと考えます。

従って弊社では、メンタルの在り方を中心とした技術アドバイスを徹底しています。

その職業がなんであろうと、メンタルの必要性のない職業などありません。

当記事はその視点からの綴りです。

よろしければひとつの道しるべとしてお役立てを頂けますと幸いです。