- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
私のところでは工事をお願いする会社がいくつかあります。内容や場所を考えて、基本的にはその中のどこかにお願いします。
その会社との出会いは、信頼できる友人(設計事務所)の紹介だったり、飛び込みで営業に来たその人の熱意を感じて頼んだのが始まりだったり、ネットでサイトを見てこちらから頼んだり、という事です。
最後の場合には、設計事務所を探す施主と同じ立場になります。「会った事も仕事を見た事もないのに依頼する」という点で。
どの会社も、信頼して仕事を任せられます。1回きりではなく長くお付き合いをしています。仕事を信頼して任せるので、気持ちよくやってもらいたいと思っています。
見積が出て予算オーバーした場合、よくあるのは「いくら値引きできるの?」と言って見積を下げさせるパターン。
うちでは、それをしません。
家の値段(見積金額)とは
作った設計図でできる家の値段が その金額 だったという事を認めるところから始まります。その会社が、その設計図をもとに工事をし、自信をもって引渡ができる仕事の値段 だと思うからです。
次に、設計の内容を見直し、施主とともに、「 変える事・止める事 」 を考えます。
考えてみてください。
同じ会社に毎回 値切って いたら、その会社は最初からその分を金額に乗っけるでしょう。そして付き合いも続かない。
職人さん達が誇りを持ち、経験を発揮してよい仕事をしてもらうために必要な金額・・・それが施工会社の見積金額=家の値段です。
それを値切って金額合わせばかりしていたら、相手はどうゆう気持ちになるか・・・・。
その結果は、施主のためにはなりません。
作る人を認める
家は、物が勝手に動いて出来上がるのではありません。作る人 がいるからこそ出来上がります。
その人達が気持ちよく一生懸命仕事してくれるからこそ、よい家ができるのです。
家の工事費は、物の値段だけではなく、関わる多くの人達の力 の値段です。
それを理解し、「作る人」を認める事 ・・・・ それが 施主の力 です。
写真は 風樂房(ふうらいぼう)(住宅リフォーム) の 黒猫のさんちゃん。とても人なつこい猫で、最初の施主宅での打合せの時から、親しく寄ってきてくれました。
親しくされる → 心を開いてくれた と思ってしまいます。
「大丈夫な人間だ」 と認めてくれた!と思い込みます^^。
だから、設計の時から 頭の中にある家の中には、いつも さんちゃん がいたのでした。
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