ゆとり融資の再来?フラット35の危険性 - 住宅資金・住宅ローン全般 - 専門家プロファイル

三島木 英雄
株式会社FPリサーチパートナーズ 代表取締役
神奈川県
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年12月08日更新

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ゆとり融資の再来?フラット35の危険性

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住宅 住宅ローン

住宅取得市況が活況です

経済にとってはとても良いことですし

持ち家を取得するのは「夢のマイホーム」と言われた時代もあり

誰もが最終的には欲しいものかと思います。




ここへきて2つ気になります

・昔の住宅金融支援機構が融資していた
「ゆとりローン」と「ステップ返済」

・現在のフラット35の融資基準緩和


ゆとりローン・ステップ返済は、昔に流行ったもので

今は給与が少ないから返済は月に8万だけど、将来的には

給与も不動産も上昇するので月に10万にしますという制度。

要するに「景気先行き期待」で融資されていました。


結論、多くの人がローンを払えなくなり、破綻した実績があり

日本版サブプライムローンとも言えますが、現在のフラット35も

私から見たら同じです。


史上最低金利、今の金利なら払える、

何よりのポイントは「返済額は変わらない」という変な安心感でしょう。


銀行ローンの融資は仮に変動金利で0.775%などで借入が出来ても

審査する時は4%でみたりすることが多いです。

これは金利上昇しても支払いが可能かどうか?をみています。



一方フラット35の場合は金利自体が騰がらないので

適用金利で審査を行い、借入限度額(返済比率)もゆるいのが実情。


ここで沢山の方が「返済比率ギリギリでローン」を組んでいるのですが

今のアベノミクスが上手く行けば

物価は上がり、返済がままならなくなる可能性を秘めています。

給与が先行して上昇すればいいのですが、基本的に遅行的なのが普通です。



一番怖いのは物価だけ上がった場合・・・

その時は今のフラット35の融資からの任売申し立てが多くでる

可能性も十分に考えられます。



金利が上がらなくとも「物価はあがる」という事も念頭において

計画をたてないと、過去の再来を招く危険性を帯びていると思えます。


どの程度まで「借りられる」ではなく将来的に「どの程度ならか返せる」を

ある程度余裕を見て計画をしなければならないでしょう。

「フラット35」に関するまとめ

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