- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
私は、 家に名前をつけたい と思っています。
『〇〇(苗字)邸』 とか 『〇〇(地名)の家』 というより、なにか固有の名前を。。
新築はもちろん、リフォームでも。(もちろん全部が全部ではありません。)
先日、妻と街歩き(・・散歩ともいう )をしていて、ある家を見て妻が
「あの家って それなりの家だけど、なんかぱっとしないというか、暗いよね。」
と言いました。
いつも窓にシャッターが降りてるような、庭も雑然としているような家です。
「きっと、まわりとあまり関わりたいくないんだろうね。」
と言いました。
家というのは、本当に、住む人そのものを表します。
それは、、、外からみれば、家の性格 のように感じます。
たとえ小さな庭であっても、いろいろ花や木を育ていたり、工夫していたりすると
『きっと暮しを楽しんでいるんだろうな』
と思います。その家は楽しそうに見えます。
古い家でも、こざっぱりとしていて手入れをされていれば、
『この家の人は、家を、そしていろいろな物を大切にする人なんだろうな』
と想像します。
どんなに立派な家でも、人を寄せ付けないように高い塀をめぐらしている家や、「ここは自分の土地だから」と好き勝手にしている様子がうかがえるような家がありますが、そんな家のそばを通る時には 嫌な気持ち になります。その家人と知り合う事などないでしょうけど、関わりたくない人 のように思ってしまいます。
普段 意識的に思う事もないでしょうけど、なんとなく感じるものです。
家自体がそんな ふう(性格) に見えるのです。
生物のような命が、「建築物」である家にあるわけではありませんが、人格のようなものがあるように思います。
「生きている」というか・・・・ 自分や家族を守ってくれるモノ・・・・ 自分の分身のようなモノ・・・・ 家族のような者。。
だから何か名前をつけてあげたい。
また、名前をつける事で、住む人が 家をもっと親しく感じ、その存在を意識してもらえるように思うのです。
そして、ずっと大切にしてくれる と・・・・
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写真は No.4(ナンバーフォー) という名前を付けた家。
由来は こちら ⇒ No.4 について
いつもいつも人が集まってくる家です。それは住人のFさんご家族の人柄によります。ひょうきんな(?)顔したこの家の性格でもあります。
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