建築で言うローコストとは初期建設コストを抑えると同時に維持管理の手間や費用を抑えかつランニングコスト(=主に光熱費)を抑える事をさします。
そこで井戸掘りです。脚注*1*1
何故、井戸かと申しますと、昨今の東京の夏はもう亜熱帯地方。防暑計画ならぬ冷却計画です。屋根と屋上から流します。1年中16度の地下水で建物を冷やそう。ってわけです。
勿論、建築設計専門家として、適当な通風設計もしています。少しでもエアコン使用を軽減できれば。と思っています。
井戸水は植木の散水・洗車・スイカを冷やすのにも 使います。井戸ポンプは最近のタイプは小型で家庭用の100Vでokで、音も小さくなりましたが、設置場所はお隣さんの寝室のそばなどは 避けた方が無難です。詳細は後日また。
浅井戸工事 近田ポンプ
上の写真やぐらの中央は76歳の井戸堀職人さん
下の写真地下12mの礫(れき)層
*1井戸掘コストは地層により大きく差があります。大抵は礫(れき)層に最初の地下水があり一般家庭ではこの層を利用します。施設などで利用する井戸水はより深い層となります。この土地では比較的浅い地下12mの所に礫層=地下水層がありポンプ代10万+掘削費用30万=40万でした。20年で元が取れる計算です。地下15m位までなら写真のような”やぐら”を組んでの小型機械で可能です。
このコラムの執筆専門家

- 中村 雅子
- (東京都 / 建築家)
- 株式会社タジェール 建築家・インテリアデザイナー
街並みや生活スタイルから“建築”のあるべき姿を見つけます
2006年、40代半ばで住居兼事務所の建物を創りました。都市部にありながらも開放的な住まいになっています。家づくりを検討されている方にはご案内いたしますので、直接ご連絡下さい。又、環境共生型など様々な新しい試みもしています。
03-5305-2773
「ローコストで長寿命なRC外断熱をつくる」のコラム
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